新聞クイント2020年10月(お試し版)
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2020年10月10日(土) 第298号3今月のニュース社 会今月のニュース企 業今月のニュース社 会 9月3日(木)、神奈川県歯科医師会館において、神奈川県歯科医師会(松井克之会長)による記者発表が開催された。 会場では、松井会長による挨拶後、守屋義雄副会長より「感染対策強化型診療所(以下、感強診)の取り組み」について紹介がなされたほか、今宮圭太常任理事より、今回の感強診認定制度が盛り込まれた「歯科医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応指針ver.6」について資料をもとに解説された。 感強診は、同会が発行している「歯科医療機関における新型コロナウイルス対応指針Ver.5(歯科の新しい診療様式)」のガイドラインをもとに、有識者らによる認定審査機構(感強診認定審査委員会※と感強診運営委員会で構成)による審査を満たした歯科医療機関を認定し、「認定証」と「ステッカー」を交付するもの。また、同会のホームページに認定した医療機関名が掲載される。 なお、厚労省が定める歯科外来診療環境体制の施設基準を取得していることを必須とし、審査項目には神奈川県感染防止対策取組書の登録や日本歯科医師会の新型コロナ対策事業「みんなで安心マーク」の登録などが含まれる。今回の取り組みは、全国の歯科医師会でも初の試みであり、認定の最終目標は、会員施設の約75%にあたる3,000施設を目指すとのこと。※感強診認定審査委員会は、神奈川歯科大学、鶴見大学歯学部、日本歯科医療管理学会、日本口腔感染症学会を中心とする有識者で構成。独自の認定基準、“感強診”認定制度をスタート(公社)神奈川県歯科医師会今月のニュース社 会第19回コロキウム、コロナ関連の演題多数で盛会深井保健科学研究所 8月30日(日)、オンラインミーティングプログラムのZoom上において、深井保健科学研究所第19回コロキウム(深井穫博所長)が「COVID-19と口腔保健・歯科医療のNew Normal」をテーマに開催され、疫学や公衆衛生を専門とする大学関係者、行政関係者、臨床家らが多数参加し、盛会となった。 開会後、深井氏(埼玉県開業)が開催主旨を説明し、「本コロキウムでは口腔と全身との関係および長寿社会における社会保障の観点から、New Public Healthをテーマに議論し政策提言を行ってきた。今回のCOVID-19は口腔分野の公衆衛生上の弱点を露呈するものとなり、それを克服するには短期的な対応と中長期的な対応が必要」としたうえで、「COVID-19 に対する個々の行動と経験を共有し、そこから浮かびあがってくる今後の口腔保健・歯科医療のNew Normalについて考えたい」と述べた。 その後、3つのパートに分けられて展開されるなか、「Part2:課題別New Normal」では、各分野の演者から発表が行われた。なかでも、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機構)による「コロナ禍での医療機関の経営状況について」と題した講演では、支払基金や国保、日本歯科医師会会員調査などのデータをもとに、全国的な経営状況の悪化について言及。また、今後の歯科診療の診療報酬上の対応や課題について解説した。 最後に「Part3:提言」として深井氏が登場し、閉会の辞では近日中に深井保健科学研究所のホームページ(http://www.fihs.org/)に提言が掲載されることを報告した。深井保健科学研究所所長の深井氏。「県民の安全安心につなげたい」と述べた松井氏。歯科通訳(同時・逐次)年間10,000件以上の通訳実績を誇ります。03-3508-1215tsuyaku@convention.co.jphttps://www.convention.co.jp/新型コロナ対策における歯科の重要性を発信日本歯科医師会的歯科診療』」を日歯ホームページに掲載した。 本内容は、定期健診などの長期にわたる中断はむし歯や歯周病の悪化を招き、新型コロナウイルス感染時の重症化に関連するとされ、生活習慣病のリスク因子にも影響を与えて健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、次の流行期が来るまでの流行間期に歯科を受診することを推奨している。 特に、高齢者や基礎疾患がある方で新型コロナウイルス感染のリスクが高い場合、かかりつけ歯科医が受診にかかわる判断をするので、まずは、かかりつけ歯科医への相談を呼びかけている。 9月4日(金)、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)は、「新型コロナウイルスなど感染症対策における歯科の重要性」に関する国民向けの情報の第3弾として、小川祐司氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科予防歯科学教授)が執筆・監修した「ウィズ新型コロナウイルス感染症における『予防 8月26日(水)、オンラインミーティングプログラムのZoom上において、インビザライン・ジャパン株式会社(東京都、松本貴嗣代表取締役社長)による記者発表会が開催された。本発表会は、同社が提供するマウスピース型矯正装置「インビザライン・システム」のアジア太平洋地域における100万人目の患者を達成したことを記念して開催され、その患者となったアスリートの才藤歩夢氏(近代五種・フェンシング)が同席した。 松本氏による挨拶後、母体企業のアライン・テクノロジー社のアジア太平洋地域担当であるJulie Tay氏(同社シニアバイスプレジデント兼マネージングディレクター)によるビデオメッセージが披露された。 引き続き、才藤氏の治療を担当している横谷浩爾氏(東京都開業)より「アスリートのためのマウスピース矯正」と題するテーマで講演が行われた。横谷氏は、インビザライン・システムを使用した治療のメリットについて言及。患者さんにとって、一般的なワイヤーによる矯正治療と比べて痛みが少なく、着脱可能で審美性が高い点を挙げた。また、トップアスリートにとって少ない通院回数でトレーニング時間が確保できる点を強調し、インビザライン・システムをアスリートに使用した症例を多数供覧した。 その後に開催されたトークセッションでは、才藤氏はアスリートとしての目標について「結果を出すと笑顔になるので、周りの人も笑顔にしたい」と述べ、アライナー矯正装置を付けていることを感じさせないほど、笑顔をみせていた。左より松本氏、才藤氏、横谷氏(写真提供:インビザライン・ジャパン㈱)。才藤歩夢氏、アジア太平洋地域100万人目の患者にインビザライン・ジャパン㈱流行状態およびむし歯・歯周病リスク別の予防的歯科診療推奨レベルの目安(日歯資料より)。日歯ホームページ関連ページはこちらお問い合わせ、ご購入は03-5842-2272(営業課)または「歯学書.com」まで!お問い合わせ、ご購入は03-5842-2272(営業課)または「歯学書.com」まで!●224頁 ●A6判 ●定価本体:3,500円(税別)多職種連携に必要な共通言語、あなたは理解できていますか?多職種連携に必要な共通言語、あなたは理解できていますか?[監 著]一戸達也 石垣佳希 弘中祥司豪華執筆陣がわかりやすく解説!安藤有里子/石井良昌/石垣佳希/伊藤孝訓/一戸達也/岩渕博史/小笠原健文/枝広あや子/片倉 朗/嘉手納未季/上條英之/菊谷 武/熊谷賢一/佐藤裕二/澁井武夫/荘司洋文/杉原直樹/田中 彰/鳥山佳則/内藤克美/永尾 康/野村武史/長谷川篤司/濱田良樹/平田創一郎/平野浩彦/弘中祥司/藤井一維/船津敬弘/マイヤース三恵/丸岡靖史/宮田 勝/渡辺 久/渡邊 裕  (50音順、敬称略)

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