新聞クイント2020年11月(お試し版)
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2020年11月10日(火) 第299号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)202011毎月1回10日発行第299号令和2年11月10日クインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。杉江 護EMSJapan株式会社代表取締役2連 載超高齢時代の歯科診療~認知症とどう向き合うか~野原幹司4日歯総研研究員がデータで解説!歯科界のトレンド恒石美登里4今こそ見直そう!病院歯科の役割―急性期病院歯科口腔外科開設記―松村香織5歯科人の安らぎ噛みしめグルメ中村社綱51分間コラム桃井保子千葉敏江8広 告歯学書ブックフェア2020/ウエルテック株式会社9社 会今月のニュース社 会東北大教授・小坂 健氏が新型コロナウイルスの最新知見を披露令和2年度社会保険指導者研修会小坂 健氏による講演はYouTubeによるライブ配信で行われた。 10月8日(木)、歯科医師会館において、令和2年度社会保険指導者研修会(厚生労働省、日本歯科医師会共催)が「新型コロナウイルス感染症を知る」のテーマで開催された。本研修会は、新型コロナウイルス感染症への対応として、YouTubeによるライブ配信となった。 開会後、濵谷浩樹氏(厚生労働省保険局長)と堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)の挨拶に続き、小椋正之氏(厚生労働省保険局歯科医療管理官)と林 正純氏(日本歯科医師会常務理事)による「新型コロナウイルス感染症に係る特例対応について」と題するテーマでそれぞれ講演が行われた。小椋氏は新型コロナウイルス感染症の対応として、診療報酬上の臨時的な取り扱いなどを示した。林氏は、歯科におけるオンライン診療の流れについて、資料を供覧しながらオンライン診療の具体的な請求(電話等 初・再診料)などについて解説した。 その後、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策本部クラスター班で活躍する小坂 健氏(東北大学大学院歯学研究科教授)による「新型コロナウイルスの実像」と題するテーマの講演が行われた。小坂氏は、新型コロナウイルスがどのような機序で発症するのか、また新型コロナウイルスの構造や感染のメカニズム、発症後の主な特徴などについて最新資料をもとにわかりやすく説明。その中で高齢者の嚥下障害・肺炎の予防および治療方法についてふれ、口腔機能管理を徹底することで肺炎の予防が可能であると述べたうえで、歯科医療従事者の果たす役割の大きさに期待を寄せた。 また、マスクの有効性や効果についても言及し、多数の文献を供覧しながらN95マスクやサージカルマスクの効果など、正しくマスクを使用することで感染防止や重症化予防に寄与することも示した。さらに、PCR検査や治療薬・ワクチンの効果、歯科医院での感染確率のシミュレーションなど、示唆に富んだ内容を披露した。 最後に、歯科医院での感染リスクは高くないものの、油断しないように注意喚起していた。日本書籍紹介動画書籍紹介動画HPにて絶賛HPにて絶賛公開中!!公開中!!著者による著者によるBook ReviewBook Review右のQRコードから !右のQRコードから !薬などの開発に力を尽くしている。また医療現場では目の前の患者の命を救うために奮闘する医療人がいる。やがてそれらの努力が報われ、感染拡大はひとまず収束し、もしかすると集団免疫が獲得できるかもしれない。その 新型コロナウイルス(以下、COVID-19)は瞬く間に広がり、パンデミックを引き起こした。人類の歴史は感染症との闘いだと聞かされてはいたが、私を含め多くの人々は、パンデミックは自分たちの問題ではなく、歴史上の出来事だと捉えていたように思う。2020年は、人類史の1ページに「COVID-19によるパンデミック」という聞き慣れてしまった言葉が深く刻み込まれる年となった。 現在、世界中の専門家たちは、ワクチンや治療日が来ることを世界中の人々が待ち望んでいる。 COVID-19への対応や対策に日々追われている私たちが、けっして忘れてはならないことがある。気候変動や資源枯渇、核兵器など、これまで経験したことのない大きな世界的危機が迫っているのである。心にザワつきを感じるのは私だけだろうか。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授のジャレド・ダイアモンド氏は近著の中で、「今、我々の眼の前に迫っているのは地球規模、グローバルな崩壊です。(中略)もし、このパンデミックが共通の脅威だという認識で一致し、世界が一丸となって解決することができれば、気候変動や資源枯渇といった問題も続けて解決するチャンスになります」と述べている。 次世代のためにできることはすべてやる。時間はあまり残されていない。 (浪越建男・香川県開業)新型コロナウイルスから学ぶべきこと6 7 New Frontier紙上ダイジェスト版CEREC座談会草間幸夫/佐々木英隆/中村昇司/江本 正(すべて東京都開業) 提供:デンツプライシロナ株式会社「予防にまさる治療なし」を提供できる企業であり続けたい

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