新聞クイント9月
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2010年9月10日(金) 第177号14 根尖病変に代表されるエンドの問題は、それが「術前」であろうと「術後」であろうと原因は感染であることは疑いの余地はない。したがって、根管治療のゴールは単純明快である。感染根管では細菌を除去することであり、抜髄根管では細菌感染をさせないことである。このためには、ラバーダムの装着、厳密な器具の滅菌、そして緊密かつ強固な仮封操作などの基本的な「エンドの常識」が要求される。この常識が守られてはじめて「革命:Revolution」が可能になる。 正確な作業長を教えてくれる電気的根管長測定器、大きな湾曲根管を短時間に拡大できるニッケルチタンファイル、根管内を三次元的に拡大あるいは洗浄できる超音波装置、微細な根管を明視野に収める手術用顕微鏡、根管の微細構造をも三次元的に明らかにするコーンビームCTなど、われわれは今根管治療を高い次元で成功させる武器を手に入れた。これらすべてを導入して根管処置をわが国の保険医療で行うことは趣味の領域をでないが、いった新聞QUINTイチ押し! 第6回 日本国際歯科大会& 2010 歯科衛生士シンポジウム“見どころ・聞きどころ”演者ガイド第8弾●座長:月星光博(愛知県開業)● 演者:月星光博(愛知県開業)/寺内吉継(神奈川県開業)/澤田則宏(東京都開業)/Michael Hülsmann(ドイツ・ゲッチンゲン大学教授)若手歯科衛生士必見!楽しく診療ライフをおくるコツより2010歯科衛生士シンポジウム10月10日(日)Dホール15:00~16:00略歴:ドイツ・ゲッチンゲン大学保存修復学の教授。ドイツのジャーナル“Endodontie”のチーフエディターであり、“International Endodontic Journal”のアソシエートエディターでもある。また、“Journal of Endodontics”“Oral Surgery Oral Medicine Oral Pathology Oral Radiology and Endodontology”“ENDO-Endodontic Practice Today”といったさまざまな国際ジャーナルのボードも務めている。著書に“Problems in Endodontics:Etiology, Diagnosis, Treatment”(Quintessence Pub)がある。エンドがわかれば歯科がわかる! エンドが変われば日本が変わる!月星光博(愛知県開業) わが国のエンドの成功率は今どれくらいであろうか? 筆者の偏見だろうか、日常臨床で遭遇する患者のエックス線写真を見る限り、今も昔もエンドの成功率は高いとは思えない。その原因を、教育、医療システム、歯科医師の技量(知識と技術)などさまざまなものに押しつけることはたやすいが、基本的には、「根管の感染を除去できないこと」、いやむしろ、「根管を感染させてしまうこと」が失敗の根源である。Michael Hülsmann略歴:1982~1985年、大谷歯科クリニック(兵庫県)にて歯科助手として勤務。1987年、朝日大学歯科衛生士専門学校卒業。1987~1991年、朝日大学歯科衛生士専門学校専任教員として勤務。1993年~いわさき歯科(兵庫県)勤務。2005~2007年、介護支援専門員として居宅介護支援事業所に勤務。2007年~姫路歯科衛生専門学校非常勤講師。演者からのコメント:毎日楽しく仕事ができれば、と誰もが願うことです。しかし、どんなに楽しいことであっても、ずっと同じことをしていると行動に慣れが生じます。また、その時間が長くなれば長くなるほど、同じ場所では楽しみにくくなってしまいます。遊びや嗜好ならば場所・対象を変えればいいのかもしれませんが、仕事はそうはいきません。だから、長く歯科衛生士を続けてきた人は、きっとこのような思いを何度と巡らせながらも、そのたびに自分を切り替え乗り越えてきたのだと思います。私もそのうちの1人ですが、「せっかくだから楽しみたい」といつも思いながら、パターン化した業務や動きが定着しそうになったら、ちょっとずつ自分に刺激をかけて気持ちのスイッチを何度と入れ替えてきました。自分の見る目が変われば、見られる目も変わってきます。見られる目が変われば、自分の動きも変わります。同じ場所にいても、自分の周りの環境が変われば、また初心に戻ることができ、思わぬ案や意外な興味が見えてきます。さて、今回は私の仕事の楽しみ方を、若い次世代の皆さんに心をこめて伝えてみたいと思います。……………………………………………私が聞きたいあの講演!花本陽子さん(みつこ歯科クリニック) 私は歯科衛生士になって7年目になります。岩﨑さんとの出会いは、9年前の兵庫歯科学院専門学校の1回生のときです。あの頃は、毎日勉強漬けでクタクタの日々でした。そんな中、岩﨑さんの講演会に参加し、「学生の私たちに理解できるかな?」と思いながらも堂々と一番前に座ったのを覚えています。ところが岩﨑さんの話が始まると会場の空気が一変し、私は瞬きをするのを忘れていました。それほど岩﨑さんの話は人を引きつけるものでした。話を聞き続けるうちに、私の心の種が「パッ」と開花するのを感じました。まるで魔法にかかったようです。その後、診療・地域活動を見学させていただく機会があり、中でも保育園指導のオリジナルの劇は、仕事を忘れて園児と一緒に釘付けになりました。 卒業後は、兵庫県歯科衛生士会に入ることにより運命の再会を果たせました。岩﨑さんの講習会は、何回受講しても学びがたくさんあり、自分自身を見つめなおすきっかけになり、パワーの源にもなっています。会場では偉大な先輩方との出会いもあり、歯周病、口腔ケア、接遇など広範囲にわたる自分の知識が増えました。 岩﨑さんの講習会は、笑い・涙・感動・感激・学び・高揚感・優しさ・心遣い・気配りなど得るものがたくさんです。学生時代の目標は、「プロフェッショナル」でしたが、岩﨑さんと出会ってからは岩﨑さんが私の目標になりました。今回の講演は、明日から今以上に笑顔で仕事ができるようになる話だと思い、ワクワクしています。 7月号より岩﨑小百合● 演者:岩﨑小百合世界のトップが語る2010年の到達点と未来─Endodontic Revolution─より第6回日本国際歯科大会演者10月10日(日)Aホール午前ドイツ・エンド界の 重鎮が来日!!ベテラン歯科衛生士が語る 仕事を楽しむコツを 聞き逃すな!!

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