新聞クイント9月
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2010年9月10日(金) 第177号15MFTを実践する 歯科衛生士必見!! きたる10月8日(金)から10日(日)の3日間、パシフィコ横浜において、第6回 日本国際歯科大会ならびに2010 歯科衛生士シンポジウムが国内外の演者350名以上により、盛大に開催される。本欄では、本大会開催までの毎号にわたり、登壇される国内外の著名な演者のプロフィールや得意分野、講演内容など、“見どころ・聞きどころ”をピックアップしていく。より多くの皆様に参加していただくための一助としてご活用いただきたい。 今回は、ザ・クインテッセンス8月号に掲載された月星光博氏(愛知県開業)、歯科衛生士7・8月号に掲載された花本陽子さん(みつこ歯科クリニック)と吉田真梨子さん(山内矯正歯科医院)の推薦の言葉を掲載する。 (新聞QUINT編集部)略歴:1975年、日本歯科大学附属歯科専門学校歯科衛生士科卒業。大野矯正クリニック勤務後渡米し、Barrett氏およびZickefoose氏よりMFT を学ぶ。IAOM 認定口腔筋機能療法士。高橋矯正歯科クリニック(世田谷区)にてMFT担当。演者からのコメント:口腔筋機能療法(MFT:oral myofunctional therapy)は口腔周囲筋の機能改善のための指導法です。「舌癖」や「異常嚥下癖」などと呼ばれる口腔周囲筋の機能異常がある場合、歯列に及ぶ筋圧のバランスが崩れ、歯列不正、矯正治療の後戻り、歯周病、補綴物の不適合などのさまざまな問題が生じることが知られています。MFTでは、個々の筋肉の機能を改善する訓練、咀嚼・嚥下・発音の訓練、口唇と舌の安静位の訓練などを行い、正しい口腔機能の獲得を目指します。MFT を行うと不正咬合が自然に治癒したり、矯正歯科治療結果の長期安定性が得られたりするため、私自身とてもやりがいのある分野として日々の臨床を楽しく行っています。気がつけば私がMFTにかかわり始めてから30年以上の月日が経ちましたが、日々新しい発見があり、また良い結果が得られて患者さんとともに喜びあうことも多々あります。 今回のシンポジウムでは、MFTの実際の効果を動画や写真などで多数ご覧いただきながら、正しい口腔機能を営むことの大切さについてお話いたします。……………………………………………推薦者のことば吉田真梨子さん(山内矯正歯科医院) 私はこれまで3回ほど高橋未哉子先生の講演会に参加させていだだいているのですが、毎回、「あぁそうか!」「なるほど!」と思うことの多い、充実したお話を聴くことができます。それでも日々の臨床でMFT を行っていると、次々と新しい疑問や課題がたくさん出てきます。そういう状態でさらに高橋先生のご講演を聞き、臨床で感じた疑問を直接質問・解決することで、知識や技術がだんだんレベルアップしてくるのを感じます。自分の勉強不足なところを補いつつ、今後の臨床に生かしていけるお話です。もちろん、MFT をあまりご存じでない方でも、たくさんの症例写真や動画を供覧し、実際のトレーニングに関しての紹介も交えながら、とてもわかりやすく楽しいお話を聞かせてくださいますので、すごく勉強になるはずです。MFTにより歯並びが自然に改善され、表情までもが豊かになっていく例を目の当たりにすると、口腔筋機能の改善の大切さが実感できると思います。そして、実際に自分の担当した患者さんの機能が徐々に改善し始めてくると、MFT は歯科衛生士にとって非常にやりがいがある仕事だと感じます。興味のある方はぜひご参加ください。 8月号よりん見(得)てしまえばもう後戻りはできない。どれか1つ欠けても、今の筆者のエンド臨床は成り立たないとさえ思える。これは困ったことではあるが、エンドが楽しくなったことも事実である。 10月10日(日)の午前の本セッションでは、まだそれほど数は多くはない日本のエンド専門医である寺内吉継先生、澤田則宏先生、ドイツ・エンド界の重鎮Michael Hülsmann先生、それに筆者による講演が行われる。 寺内吉継先生には、根管内破折器具の除去方法について詳しく解説していただく予定である。器具の破折は主に間違った操作に由来するが、長い歯科臨床では避けられない偶発症でもある。顕微鏡や超音波装置を用いた効率的かつ予知性のある除去方法が学べるはずである。 澤田則宏先生には、ニッケルチタンファイル、手術用顕微鏡、コーンビームCTのエンドにおける有用性について考察していただく予定である。上記3つの器具や装置の併用がいかにエンドを高い次元へいざなうか楽しみである。 Michael Hülsmann先生には、微生物学的な見地から最新のエンドの目指すべきゴールとそれを達成するための新しい装置(器具)について解説していたく予定である。エンドの失敗の原因がどこにあるのか、それを防ぐためにはどのような根管の無菌化が必要なのかを学ぶことができよう。 筆者は、歯根未完成歯のエンド症例を中心に、根管治療における治癒のあり方と歯髄再生治療の可能性について考察する予定である。 「理想的な根管充填材は歯髄である」とはよく聞く言葉である。いいかえればエンドのゴールは歯髄を守ること、根管治療をしないことである。加齢的なエンドの大きな問題に無髄歯の歯根破折があげられるが、この重要性を物語っている。本来生体は、想像以上の感染防御力(免疫力)と失われた組織の再生力を有している。そこで、われわれ歯科医師が目指さなければならないことは、生体(免疫と再生)への手助けである。とくに若年者で顕著であるが、感染除去にともなう歯髄の再生力に驚かされる。歯科領域では、乳歯の歯髄、歯根未完成における歯乳頭(ヘルトヴィッヒ上皮鞘)内側の細胞(歯髄の前駆細胞)、歯髄、歯根膜、骨髄といった多くのstem cells(幹細胞)の供給源とわれわれは日常臨床で隣り合わせにいる。手を伸ばせばそれを手に入れる、利用できる立場にいることを、参加者と再認識したいと願っている。 「エンドがわかれば歯科がわかる」「エンドが変われば日本が変わる」を合言葉に、このセッションのメインテーマである「Endodontic Revolution」を実現していきたいと願っている。 8月号より高橋未哉子● 演者:高橋未哉子あの本がLiveで聞ける『口腔筋機能療法の実際』より“見どころ・聞きどころ”演者ガイドの掲載は今月号で終了となりますBeforeJust after5 months1 y 4 mBeforeAfter上段:術前、12歳、少女。中心結節の破折が原因で5に大きな根尖病変が生じている。歯髄の治癒を期待して断髄処置を行い、経過観察を行ったところ病変は縮小し、歯髄腔の狭小化が認められる。下段:左:術前のCBCT画像。67歳、男性。6近心根に根尖病変が確認される。右:術後1.5年。CBCTのエンドへの応用で、根管の形態や病変の進行、改善が三次元で理解できる。2010歯科衛生士シンポジウム10月10日(日)Eホール16:00~17:00

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