新聞クイント9月
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2010年9月10日(金) 第177号2今月のニュース今月のニュース 7月22日(木)、ホテルグランドパレス(東京都)において、平成22年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、1都7県の歯科医師会役員約150名)が「これからの歯科界について」をメインテーマとして、盛大に開催された。 午前には、第 1分科会(会長部会)「時局問題について」、第2分科会(公衆衛生部会)「在宅歯科診療における医療連携について」、第3分科会(医療保険部会)「個別指導のあり方について」「健康保険組合による医学管理に関わる文書受領拒否の実態について」、第4分科会(医療管理部会)「潜在歯科衛生士の職場復帰ならびに歯科衛生士養成事業への取組みについて」「医療監視について」の協議ならびに意見交換が行われた。 午後には、三宅久之氏(政治評論家・テレビ解説者)による特別講演「民主党政権の課題と展望」が行われ、政治評論家として氏ならではの辛口評論は会場を沸かせた。なお、来賓には民主党から水野智彦氏、川口 浩氏(ともに衆議院議員)のほか、参院選で初当選した西村まさみ氏も詰めかけた。 その後の全体協議会では、前年度協議会処理報告、分科会報告が行われ、平成21年7月に日本歯科医師会が作成した「標準的な成人歯科健診プログラム・保健指導マニュアル」に基づく平成22年度ブロック別研修会の開催について、開催県は第2分科会で協議された埼玉県歯科医師会に決定したことが承認された。また、本協議会は、第3分科会で協議された医療機関の指導に関する要望書を取りまとめ、後日、日本歯科医師会に対して提出することが発表された。なお、来年度の当番県は神奈川県に決定した。日歯、在宅歯科医療推進を宣言……日歯、在宅歯科医療推進を宣言…… 絵 山香和信 絵 山香和信 7月15日(木)、歯科医師会館において日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。 会見では、日高潤二常務理事より、日歯「女性歯科医師の活動に関する検討委員会」(倉治ななえ委員長)がこのたびまとめた「歯科医師会における男女共同参画等に関するモデル意識調査報告書」の概要が説明された。本報告書は、日歯会員における女性会員に対する意識や男女共同参画に関する意識などを把握することを目的としたもの。本調査結果では、歯科医師会における女性会員や日歯会員の減少による問題として、女性会員の必要性や女性会員が増加した場合の期待、女性会員が増えない要因などが挙げられている。 現在の日歯会員に占める女性会員は、全体の約8%にしかすぎず、若い年齢層の女性歯科医師が増加している現状を鑑みても、女性歯科医師の活躍が歯科医師会を活性化させることは想像に難くない。日歯もその重要性を認識していることから、本調査結果をもとに組織力向上のために女性歯科医師の活動支援と入会促進につなげたい考え。 なお、きたる10月27日(水)、歯科医師会館において、「都道府県歯科医師会男女共同参画推進検討会議」が開催されることが同日開催された理事会で決定し、報告された。日歯、定例会見を開催「男女共同参画等に関するモデル意識調査報告書」を発表、10月に全国会議開催へ政 治平成22年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会開催歯科の諸問題について意見交換が行われる政 治EBMの理解と普及の推進・支援活動を行う内藤 徹JCOHR事務局長、福岡歯科大学准教授「有益な医療情報を集約し、より多くの人に効果的に届けたい」Japanese Collaboration for Oral Health Review(以下、JCOHR/ジェイコール)は、コクランレビューアブストラクトの翻訳、コクランレビューの日本における普及といったEBMの理解と普及の推進・支援活動を行うため2007年に発足したボランティア団体(花田信弘代表、鶴見大学歯学部教授)。現在、90名以上の翻訳ボランティアを擁し、口腔保健、たばこ関連の100件以上のアブストラクト翻訳を行い、日本医療機能評価機構Mindsのホームページ(http://minds.jcqhc.or.jp/)を通じて公開を行っている。根拠に基づいた医療が求められている昨今、本団体の事務局長を務める内藤 徹氏(福岡歯科大学准教授)に、今後の展開についてお話をうかがった。内藤:コクランレビューを発行するコクラン共同計画は、1992年に英国の国民保健サービス(NHS)のサポートを受けて設立された100か国以上から28,000名以上が参画する世界的なネットワークを持つボランティア団体です。英国の疫学者アーチー・コクラン(1908~1988)の著書『Effectiveness and Efficiency』(邦題:効果と効率-保健と医療の疫学-/森 亨氏、結核予防会結核研究所名誉所長翻訳)の中にみられる「正しくデザインされた試験で評価されたヘルスケアが公平に供給されるべき」という理念に影響を受けた人々により、彼の没後作られました。 コクランレビューはそのプロジェクトの中核事業です。世界中で行われた治療・予防に関する質の高い臨床試験の情報を、とくにランダム化比較試験を中心に収集し、質の評価を行ったうえで統計学的に統合して、ブレの少ない情報に集約したものです。医療従事者や医療政策決定者、さらには患者さんにも理解できるような形で提供し、合理的な意思決定に役立たせることを目的としており、質の高い医療情報を提供する基盤として重要なものとなっています。 残念ながら、日本ではコクラン共同計画の認知度は必ずしも高くはありません。コクランライブラリーが英語で【プロフィール】1992年、九州歯科大学大学院修了。同大学助手、Temple大学医学部研究員、Fox Chase Cancer Center研究員、福岡歯科大学講師を経て、2009年7月から福岡歯科大学高齢者歯科准教授。Evidence-Based Dentistry(Nature Publishing)などの2次情報誌の編集に携わる。の情報提供を主体としているため、言語の障壁のために日本の医療関係者に有用な情報が伝達されにくいという事情があったからです。そこで、コクラン共同計画の理念に共感した日本のボランティアが集まり、JCOHRが発足することとなりました。 情報は医療の中核をなす資源です。これまで、研究を通じて医療に関連する情報を作ることには力が注がれてきましたが、その中から重要な情報を選別して医療提供者に効率良く伝えるということにはあまり注目されてきませんでした。JCOHRは今後も、「EBMを伝える」活動とその重要性についての啓発を続けていきたいと思います。当番県を代表して挨拶する東京都歯科医師会会長の浅野紀元氏。

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