新聞クイント9月
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2010年9月10日(金) 第177号3大学歯学部長)、西原達次氏(九州歯科大学教授)、戸塚靖則氏(北海道大学大学院歯学研究科教授)、木村博人氏(弘前大学大学院医学研究科教授)による講演が順次行われた。会場では、平成20年度よりスタートした福岡歯科大学を代表校とする全国8大学で連携して口腔医学の学問体系の確立を試みる戦略的大学連携支援事業の取り組みや、医科歯科総合大学の強みを生かして連携した学部教育の実践例などが紹介された。 少子高齢化の進展や疾病構造の変化にともない、歯科医療も時代の変化に即したあり方や対応が強く求められるなかで、まずはその基盤となる歯科医学教育の新しい方向性を提示・提言する本学会の取り組みに、今後も期待が寄せられる。像マッチング技術」に言及。本技術は、与えられた2つの画像の間の対応を自動的に発見する処理であり、近年技術の進歩によってその分野が急速に拡大していることを述べた。また、青木氏らグループが開発した位相限定相関法についても触れ、その有効性と今後の法歯学分野における身元確認支援システムの構築について述べた。 口演およびポスター発表では、近年、個人識別において歯科所見による身元確認の有用性が示されていることから、エックス線画像やCT画像などによる口腔写真を含めた歯科医師の協力を得やすいデンタルチャートの普及や、警察歯科医と警察とのさらなる連携を求める声が多く聞かれた。今月のニュース今月のニュース第29回日本歯科医学教育学会総会・学術大会開催歯科医学教育の今後の方向性を探る契機に社 会 7月23日(金)、24日(土)の両日、岩手医科大学(岩手県)において、第29回日本歯科医学教育学会総会・学術大会(三浦廣行大会長、俣木志朗理事長)が「歯科医学教育の新たな方向性を求めて」をテーマに、約400名の参加者のもと開催された。2日間を通じて、一般口演53題、特別講演3題、ポスター発表123題、シンポジウム2題などが行われ、盛況となった。 シンポジウム1では、國松和司氏(岩手医科大学歯学部教授)、大畑 昇氏(北海道大学大学院歯学研究科教授)、酒井明夫氏(岩手医科大学医学部教授)、藤澤美穂氏(岩手医科大学健康管理センター臨床心理士)、早坂浩志氏(岩手大学保健管理センター准教授)による講演が行われた。近年、歯科界を取り巻く環境が厳しさを増すなか、学業の重圧や対人関係などに疲れ、精神的に追いつめられる学生も少なくなく、それぞれの立場から学生支援の取り組みやその方策について述べられた。 シンポジウム2では、北村憲司氏(福岡歯科大学学長)、中居賢司氏(岩手医科大学歯学部教授)、宮崎 隆氏(昭和日本法歯科医学会、第4回学術大会を開催特別講演に猪瀬直樹氏を招聘社 会 7月24日(土)、歯科医師会館において、日本法歯科医学会第4回学術大会(花岡洋一大会長、小室歳信理事長)が、「社会の安全・安心のために」をテーマに開催された。会場では、花岡洋一大会長(東京歯科大学准教授)の挨拶後、一般口演9題、ポスター発表8題、特別講演1題、教育講演1題が披露された。 なかでも、午前の部の猪瀬直樹氏(作家・東京都副知事)による特別講演「この国のゆくえ」では、東京都が注力する水道事業の海外展開や活字離れ対策など、副知事としての取り組みについて、独自の話術で会場の参加者を魅了した。また、歯科医療の認知度について言及し、少子高齢社会を迎えたなかで歯科医療の重要性を今以上にアピールするための広報活動やメディア対策を提言した。 午後の部では、青木孝文氏(東北大学大学院情報科学研究科教授)による教育講演「歯科的個人識別を支援する最先端画像技術̶位相限定相関法の基礎と応用̶」が行われた。青木氏は、「画OJ 2010年・年次ミーティング開催「天然歯 VS インプラント」をテーマにMyron Nevins氏らが熱弁をふるう社 会 7月10日(土)、11日(日)の両日、アクロス福岡(福岡県)において、OJ(上田秀朗会長)2010年・年次ミーティングが盛大に開催された。 1日目の午前は、シンポジウム1「インプラント時代における抜歯基準を再考する」が行われ、まず上田秀朗会長が補綴設計の観点から一口腔単位で保存・抜歯を考えることの重要性を説いた。つぎに水上哲也氏(福岡県開業)は抜歯適応を4つに分け、各カテゴリーに沿った抜歯基準などを解説した。またMyron Nevins氏(ハーバード大学臨床准教授)は、長期経過症例を供覧し、歯周再生治療の応用、インプラント補綴設計に言及した。 午後は、BIOMET 3i Lectureにて鈴木健造氏(東京都開業)が登壇した。その後は、シンポジウム2「歯科領域における再生療法」が行われ、船登彰芳氏(石川県開業)が、チタンメッシュを用いた骨造成のポイントと、その統計的データを提示した。つぎに宮本泰和氏(京都府開業)は、審美領域へのインプラント治療における硬・軟組織造成について詳説した。またNevins氏は、天然歯周囲の再生療法、各種骨造成の術式、再生療法におけるrh-PDGFの有用性に言及した。 2日目の午前は、シンポジウム3「審美領域におけるインプラント治療の考慮点」が行われ、Nevins氏が、前歯部インプラント治療における硬・軟組織造成の重要性に触れた。つぎに鈴木真名氏(東京都開業)は、審美領域にて結合組織移植を行った症例を供覧し、角化歯肉造成の重要性を説いた。また土屋賢司氏(東京都開業)は、リスクファクターを考慮したインプラント治療計画・補綴設計に焦点を当てた。 午後は、2月開催のOJミッドウィンターミーティングで選出された6名の演者による会員発表が行われた。また、歯科技工士・歯科衛生士セッションも併せて開催され、盛況を博した。 保険の窓 傷病名記載について レプセトの傷病名部位欄は、同一受診期間内における一連の行為の場合、診療月が変わっても原病名を記載することが原則となっている。 たとえば、8Pericoで抜歯し、手術部位の洗滌を行った場合は、今月も8Pericoとする。またECで充填・指導をし、今月再度指導を行った場合もECとする。さらに前月77MTで義歯を装着し、今月調整を行った場合は同じく77MTとする。77MTハソンまたは77MT(リソウ)で床修理または床裏装を行った翌月以降の調整も同様に、77MTハソンまたは77MT(リソウ)で良い。義歯不適合またはMTDul病名で調整のみの場合は、翌月以降も同じ病名とする。傷病名が変更になった場合は、たとえばC→Pul、MTハソン→MTのように移行病名となり、同月内の変更でなければ変更後の病名のみの記載でも良い。 さて、MT病名により義管Bの算定があれば、前記のとおり新製義歯の装着があったものと見なされ、「摘要」欄に義歯装着月の記載が必要となる。一方、再診月でMTDul病名で義管Bの算定があっても、原疾患がMTDulなのかMT(MTハセツまたはMT〈リソウ〉)→MTDulなのか判断不能である。 たとえば4C、6Per、④5⑥MTでブリッジを製作し、今月は装着のみであっても、④5⑥MT病名のみでは歯管の算定ができなくなった。原疾患の4C、6Perの記載が必要になってくる。Br病名では義管の算定もないことから、歯管の算定を認めても良いのではないだろうか。 (お茶の水保険診療研究会:Y・S)特別講演で講演する猪瀬氏。シンポジウム1では会場との意見交換が行われた。左より宮本氏、Nevins氏、船登氏。

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