新聞クイント9月
6/16

2010年9月10日(金) 第177号6ます。日本では、ISCのディレクターとして10名のITIフェローが選出され、コーディネーターには私が任命されました。2010年度からISCはより独立した組織となり、今まで以上に積極的な活動が可能になります。私もコーディネーターとしての責任が果たせるように、日本ならびに世界のインプラント歯科学の発展のために尽力していきたいと思います。Spalinger:塩田先生がおっしゃるとおり、ISCの活動はITIにとって、もっとも重要なプロジェクトの1つであり、今後ますます広がっていくことを願っています。 日本におけるインプラント関連分野の教育・推進を目的として設立されたITI Section Japanには、現在では600名を超えるメンバー、25名のフェローが所属されています。積極的な教育、リサーチ、出版活動を行い、『ITI Treatment Guide vol.1~3』(クインテッセンス出版刊、日本語訳)がすでに刊行され、本年6月には、『別冊 第4回 ITIコンセンサス会議議事録』(クインテッセンス出版刊)も刊行されています。ストローマン社は、今後もITIとのパートナーシップを継続していきます。長期臨床データが示すストローマンインプラントの信頼性塩田:今回のシンポジウムでは、ストローマン社のティッシュレベル(以下、TL)インプラントのSLAサーフェイスに関する10年間の長期臨床データを含む研究結果が発表されました。今回の研究結果が日本の歯科医師ならびに患者さんにとって、どのようなメリットがあるのか、ストローマン社の製品保証プログラムとあわせてお聞かせください。Spalinger:このような10年間の長期臨床データが出されたことは、科学的エビデンスの蓄積に力を注ぐストローマン社の姿勢を示しています。 今回の結果は、現在流通しているSLA表面性状を用いたスクリュータイプのインプラントによる、10年間の使用実績を報告するために実施された、初めての無作為比較臨床試験から得られたものです。その内容としては、①インプラント埋入後5~10年間、ロストなし②補綴物の生存率96%③10年経過時にも、インプラントNew Frontier̶歯科臨床が、変変わる・動動く・広広がる̶P R「SIMPLY DOING MORE」「SIMPLY DOING MORE」の実現への実現へストローマン社が目指すつぎなるステージストローマン社が目指すつぎなるステージ 1974年に世界初の1回法インプラントを開発して以来、インプラント歯科学の領域をリードするストローマン社(スイス)。同社の成長は、学術組織であるInternational Team for Implantology(以下、ITI)の存在なしでは語ることができないといっても過言ではない。 本欄では、同社CEOであるBeat Spalinger(ビアット・スパリンガー)氏と、このたびITI Study Club のコーディネーターに就任した塩田 真氏(東京医科歯科大学大学院准教授)の両氏に、ストローマン社とITIとのパートナーシップおよび今後の日本市場への展開について語っていただいた。 (新聞QUINT 編集部)ストローマン社とITIの30年におよぶパートナーシップの軌跡塩田:2010年4月、ジュネーブ(スイス)において、「ITI World Symposium 2010」が開催されました。私も参加しましたが、今回のシンポジウムにおいて、ストローマン社は非常に大きな成功を収められたと思います。まずは、ITIとストローマン社とのパートナーシップについてお聞かせください。Spalinger:今回のシンポジウムで、ストローマン社とわれわれの学術パートナーであるITIとのパートナーシップが30年を記録しました。われわれの予想を大幅に上回り、シンポジウムの参加者数は4,000名以上、そして日本からも約150名の先生方にご参加いただきました。ご存じのように、ITIは歯科の各専門分野のエキスパートによって構成されている学術組織です。今回のシンポジウムは、ITIネットワークが確実に拡大していることを示していると思います。塩田:シンポジウムでは、ITI Board からITI Study Club(以下、ISC)のネットワークを国際的に設立するという新たなガイドラインが発表されました。これは、ITIと各セクションのリーダーシップにより実現したもので、ITIの明確なプロジェクトといえ周囲炎の兆候なし④インプラントコンポーネントの信頼性の立証⑤患者満足度の高さ――などが挙げられます。 われわれは昨年、日本国内におけるストローマン社のインプラントおよびアバットメントを使用する歯科医師に対して、10年間の製品保証プログラムの提供を開始しました。本プログラムは、ストローマン社の理念である“SIMPLY DOING MORE”を掲げるわが社の自信と責任の表れです。長期臨床実績を示すことによって、製品に対する信頼性が向上し、歯科医師により安心して使用いただけます。ひいては、患者様へのより良い歯科治療を提供することにつながっていくと考えています。塩田:10年間という長期の臨床結果が発表されたことにより、私たち歯科医師もストローマン社の製品の良さを確信できたと思います。しかしながら、ストローマン社のTLインプラントの臨床結果が出される一方で、骨の状態が良好ではない部位によっては骨レベルのインプラントが必要だという声も出てきているようです。Spalinger:ストローマン社ではそのようなニーズに対応すべく、歯槽骨頂の最適な維持を可能にし、新たなコネクションシステムによるシンプルな操作性と、軟組織マネージメントの改良による高い審美性を提供するインプラントを開発しました。 10年間の臨床結果により証明された高い成功率をもつTLインプラントに加えて、同じサージカルキットが使用できるインプラントを導入することにより、広範なインプラント治療が可能となります。ストローマン社としましても、日本の先生方ならびに患者様のニーズに早期に対応したいと考えています。塩田:とくに日本の患者さんは、骨の状態が良好ではない場合が非常に多くあります。骨造成術を用いるケースは非常に多いかと思いますので、われわれインプラント専門医はその新しいインプラントの日本市場への早期導入を期待しています。Straumann® CADCAMソリューションついに日本上陸塩田:つぎに、日本でも近年注目されているCAD/CAMシステムですが、日本国内で最近販売開始になったStraumann® CADCAMについてお聞かせください。Spalinger:2010年6月に、日本でStraumann® CADCAMの販売が開始されました。すでに世界的に成功しており、エレメントは2009年までに世界中で100万個を販売しています。 Straumann® CADCAMソリューションは、スピード、精密さ、利便性、および柔軟性を備えています。スキャナー、ソフトウェアに加え、生体適合性が高く耐久性および審美性にすぐれたポリマー、金属やセラミックスなど多岐にわたるマテリアルによって、信頼性の高い補綴物の提供を可能にしました。 現在、Straumann® CADCAMプロダクションセンターはドイツとアメリカにあります。天災などの不測の事態に備え、どちらかのプロダクションセンターに問題が起きた場合は、もう一方がバックアップとして機能する態勢をとっています。今後は、アジア圏内にプロダクションセンターを設置することも検討しています。塩田:ストローマン社は日本市場を重要視しているようですので、ぜひとも日本も視野に入れ、第3のプロダクションセンター設置の計画を実現していただければと思います。Institut Straumann AG President and Chief Executive Offi cerHWV大学(チューリッヒ)にて経済学、経営学の修士号を取得。ハーバード大学(米国)にてアドバンス・マネジメント・プログラムを修業。世界的なレベルでの財務やマネジメント業務で数々の豊富な経験を持つ。2008年9月、ストローマン社入社(CFO)。2010年、同社CEOに就任。現在に至る。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔機能再構築学系摂食機能回復学講座インプラント・口腔再生医学准教授1980年、東京医科歯科大学歯学部卒業。1984年、同大学大学院歯学研究科修了。2000年、同大学院医歯学総合研究科口腔機能再構築学系摂食機能回復学講座インプラント学助教授。2010年、ITI Study Clubのコーディネーターに就任。現在に至る。塩田 真Makoto Shiotaビアット・スパリンガーBeat Spalinger

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です