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会議センター3F |
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- 木村英隆
- 福岡県開業
[PROFILE]
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1990年 九州大学歯学部卒業
1990年 船越歯科歯周病研究所勤務
1990年 福岡県にて木村歯科歯周研究所開業
2006年 木村歯科歯周研究所移転開業(福岡市中央区)
2014年 医療法人木村歯科移転開業(福岡市中央区)
重度歯周炎罹患歯に対する再生療法の原則
[講演内容]
歯周治療の理想的な目標は、失われた歯周組織を再生することである。再生療法によって歯周ポケットを減少し歯槽骨を再生すること、さらに審美性を考慮するならば辺縁歯肉および歯間乳頭の消失を最小限に抑制することが究極の治癒像と考えられる。
1960年代初頭から現在に至るまでの半世紀の間に再生療法は目覚しい進歩を遂げ、長い歴史的変遷のなかで概念と術式が確立されてきた。1964年Michaelが報告した下顎臼歯部の骨欠損部へ自家粉砕骨移植術を試みた骨移植術にはじまり、1980年代の組織誘導再生法(GTR法)、そして1997年Hammarström, Heijlらが発表したエナメルマトリックスデリバティブ(Emdogain法)、この3種類が現在の再生療法の基本と考えられる。したがってさまざまな骨欠損に対して、これら術式を駆使すれば歯周組織は再生することができる。
そこで今回、再生療法における基本的概念と手技を整理し、重度歯周炎罹患歯に対して如何にして歯肉組織を取り扱い、各種術式を選択するかを検討したいと思う。