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会議センター5F |
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- 林 美穂
- 福岡県開業
[PROFILE]
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1992年 日本歯科大学歯学部卒業
九州大学歯学部歯科補綴学第一講座入局
1994年 ゲン歯科クリニック勤務
1998年 歯科・林美穂医院開院
2011年 日本大学松戸歯学部にて歯学博士号取得
現在に至る
歯周病学的観点から考えたインプラント上部構造形態と固定方法
[講演内容]
インプラント治療の普及により術中、術後、メインテナンス時におけるトラブルが問題となっている。なかでもインプラント周囲炎の問題は、臨床の現場でもその対応法や予防法の確立が急務となっている。
インプラント周囲炎発症のメカニズムはすべてが明らかになっているわけではないが、歯周炎とインプラント周囲炎には多くの類似点がある。両疾患の主たる原因は細菌であり、これらの細菌叢ではRed Complexなど同様の歯周病細菌が検出されることが明らかになっている。また、プラークコントロールの不良、歯周炎の既往、喫煙、清掃性の悪い上部構造形態、残留セメントなどもリスクファクターであると報告されている。
しかし、インプラントと天然歯は似て非なるものであり、それらの違いを明白にしながら、上部構造形態や補綴装置の選択を行う必要がある。
今回は歯周病学的観点から考えたインプラント上部構造形態と固定方法について考察しお話しさせていただきたい。