講演内容 Abstract
歯周外科を好きな歯科医師はいても、それを好む患者はいない。重症の患者ほど治療を通じて“健康は自分で守る”ことを学んでほしい。そうした思いから、外科的治療を必要最小限にする歯周基本治療のありかたを考えてきた。プラークコントロールの確立と歯石等起炎物質の可及的な除去は当然のこととして、歯周組織、とりわけ歯根膜の状態をよく観察して対応することが大切である。それが歯周病の進行を抑え、歯周組織の改善を促して歯周外科の適応を減らすとともに、やむを得ず歯周外科を行う場合でもその予後を良好にすると考えている。
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- the Quintessence 2016年4月号
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- the Quintessence 2016年5月号