講演内容 Abstract
本講演は、歯槽堤保存術のコンセプトの紹介およびその現象の背景にある生物学を紹介し、ひいては患者と術者の双方に有用な生物学的ないし臨床的な適応症あるいは治療術式の創出を目的としている。講演は、①抜歯窩の生物学の現時点における理解のレビュー、②病的な抜歯窩に対する理解の紹介、③「不安定な治癒と生物学的影響」の定義、④不安定な治癒に対する分類体系の進展、⑤Open healing techniqueおよびHidden-X sutureを用いた歯槽堤保存術の治療法の提示、⑥長期経過の供覧、の内容順で講演を進めていく。