ORAL Information 2019
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QUINT ORAL INFORMATIONクイント・オーラル・インフォメーションP R14人間工学(エルゴノミクス)に基づく設計・デザインがより良い治療結果を導く 歯科用ユニットは、いったいだれのためにあるのでしょうか。歯科医療に携わる歯科医師、歯科衛生士のため?それとも患者さんのため? その答えを探しに、デンツプライシロナ株式会社(東京都、北本優子代表取締役社長)の銀座ショールームを訪れました。 本欄では、野沢邦佳さん(デンツプライシロナ株式会社トリートメントセンタープロダクトマネージャー)にデンツプライシロナ社の歯科用ユニットがどのようなコンセプトで設計・デザインされているのかについてお話しをうかがうとともに、ユーザーの先生の声もご紹介します。(編集部)くまがい・なおた|2005 年、新潟大学歯学部卒業。2006 年、タフツ大学歯科大学院審美歯科専攻課程修了。2009 年、タフツ大学歯科大学院歯科補綴専門課程修了。帰国後、歯科補綴専門医として日吉歯科診療所勤務。2012 年、米国歯科補綴ボード認定専門医。2016 年より、日吉歯科診療所汐留所長。患者さんと術者をサポートし、治療予後をも左右する歯科用ユニットの役割 デンツプライシロナ社のユニットは、人間工学(エルゴノミクス)に基づき「歯科医師の健康」「患者さんへの集中」「患者さんの快適性」を主軸に作られており、その結果が治療予後をも左右するという考えです。 これらの基本的な要素は、ややもすれば日々の診療業務に追われ、あらゆる種類の歯科治療の中で忘れ去られてしまいがちであり、じつはさほど重要ではないとみなされているのが現状です。 では、なぜ人間工学(エルゴノミクス)が歯科用ユニットに必要なのでしょうか。重要な点は、歯科医療を提供する歯科医師の先生方や予防メインテナンスを担当する歯科衛生士、そして歯科医療を受ける患者さんの体の負担(ストレス)を最小限に抑えるためであることはいうまでもありません。また、良質な歯科医療を提供するためには業務に関する能力を維持することが必要です。仕事をより楽しむことによって業務の品質を維持することができます。これらを可能にするプロフェッショナルな姿勢を保つことで、より良い治療結果につながるからです。 デンツプライシロナ社のユニットは、スマートな設計と並外れた快適さを備え、患者さん一人ひとりのニーズにぴったりと合うよう設計されています。また、効率的な診療ワークフローを実現するための歯内治療やインプラント、患者さんとのコミュニケーションなどの機能がビルトインされ、より良い治療をより迅速に、より確実に提供することができます。さらに快適なポジショニングと円滑なコミュニケーションにより、患者さんはリラックスして治療を受けることができ、先生は治療に集中することができます。もちろん、患者さんや術者の快適性だけでなく、感染管理に関するビルトインされた衛生管理システムは世界基準の治療を提供するためには必要です。 このようなことから、歯科治療を提供するうえでの人間工学の重要性を認識し、実行に移すことができる環境づくりが重要と考えています。体に負担がかからないユニットの存在は、患者さんが快適に健康に向き合っていただくためにとても大切です。 熊谷直大先生(東京都開業) 日吉歯科診療所(山形県酒田市)の診療室はすべて個室で酒田27 室、汐留は6 室ありますが、ユニット33 台すべてがデンツプライシロナ社製です。当診療所では、1 時間かけるメインテナンス(自由診療)はもちろん、さらに時間がかかる外科手術などの場合でも、なるべく体に負担がかからないユニットの存在は、患者さんが快適に健康に向き合っていただくためにとても大切です。Doctor’s Voiceお話をうかがった野沢邦佳さん

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