ORAL Information 2020
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◆TOPICS 感染症対策②エアロゾルの飛散を防ぐために作業はつねに横から。正面を避けましょう! 飛沫やエアロゾルの飛散が自身にかかることを防ぐために、患者さんの正面にポジションをとることは避けましょう。介助や口腔ケアはつねに横から行うように意識することが大切です(写真₉、)。これはこれはNG!NG!これはこれはOK!OK!₉◆TOPICS 感染症対策①治療(診療)前のうがいを心がけましょう! 新型コロナウイルスを含め、細菌やウイルスの多くは唾液中に潜んでいます。つまり診療時の飛沫感染が最たるリスクとなります。感染リスクを引き下げるため、診療前には必ず患者さんに洗口していただきましょう。少しでも感染リスクを引き下げるため、水うがいではなくコンクールFなどの洗口剤を使用してください(写真₂)。 吐き出しに用いるガーグルベースンは、常備できない場面があります。その際は、家庭にある牛乳パックをガーグルベースンの代わりに活用しましょう。洗口する際のコップ代わりにもなります(写真₃)。₂₃このエッジがこのエッジがポイント!ポイント!₄₆₅₇© まずは、患者さんとの心の距離を近づけるために、当日の体調や最近の生活の変化など、なにげない会話やコミュニケーションをとおして緊張をほぐすことを心がけましょう。また、蒸しタオル(電子レンジで数秒間、水を含ませたタオルを温める)をビニール袋に入れて首に当てると緊張が和らぎます(写真₄)。そして、口がなかなか開かない時は、前述した方法の蒸しタオル(アロマオイルを含ませるとリラクゼーション効果が高まります)で首から口周りを温めます(写真₅)。 つぎに、綿棒を使って口角と口唇にワセリンやマウスジェルを塗布することで、裂けることを防ぎます。(写真₆)そして、ライトで舌や口腔内の状態などを観察していきます(写真₇)。 なお、義歯の患者さんの場合は、義歯をコップなどの容器に移して泡タイプの義歯洗浄剤をかけておき、その間に口腔ケアを行うことで効率化が図れます。Ⓒ口腔ケアを行う前の下準備これはこれはNG!NG!※ワセリンは綿棒全体に付くように回しながら取りましょう(ワセリンが付いていない箇所で口角や口唇を傷つける場合があります)(写真8)。₈ワセリンは口角から塗るようにしましょう。QUINT ORAL INFORMATIONクイント・オーラル・インフォメーションP R5

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