デンタルアドクロニクル 2016
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48 特別座談会茂久田● デジタルデンティストリーの流れが急速に進んでいますが、マテリアルがいかに進歩しようとも、結局は治らなければ意味がないとの声もよく聞きます。康本● 患者満足の第一は“治る”ですからね。確かにデジタルデンティストリーに関しては、保険にCAD/CAMが収載されたことで、完全にスイッチが入りました。デジタルの利点は、元に戻せるということです。いままでは模型の膨張・収縮によって苦労していたのがデータとして残るわけですから。茂久田● 国民皆保険のなかで、保険収載は1つの起爆剤になりえますね。MOKUDAの調整~研磨キットも数多くのお問合せとご愛用をいただいています。なお、「国民皆保険」のもと超高齢社会のいま「国民皆患者」なんですよね。だからこそ患者満足に値するコンテンツを医院は持たなければならないですし、そのためにも高品質なマテリアルも必要になってくるのだと思います。荒井●「8020運動」の次には「オーラル・フレイル」という概念がクローズアップされるはずです。飲み込みにくいとか、発音ができないとか、つばが出てこないとか、そういうことに対応する歯科医師の需要も急激に増えるはずです。国民が健康な生活を送るために歯科はなくてはならないものですから、まだまだ捨てたものではないのです。高齢となり、摂食嚥下などで困らないよう、若いうちから健康な口腔内を!というキャンペーンの先頭にMOKUDAさんには立っていただきたいですね。茂久田● 期待に応えられるように努力します。MOKUDAは社員一丸となって、少子超高齢社会においても、患者さんも歯科医院さんもそして私たち企業も幸せになるような、製品提供、情報提供、そして患者さんへの啓発事業を行ってまいります。それを通して、歯科医院の新たなデザインを提案したいと思います。そのためにも世界や日本の情報収集に努め、迅速に社会に還元していけたらと願っています。たくさんの貴重なご提言を誠にありがとうございました。全国民の健康への希望――歯科医院の新たなデザイン7

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