デンタルアドクロニクル 2017
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若いDrの成功体験を      が創る!古谷野●歯科界を取り巻く状況はさまざまですが、若い先生にはこれからもがんばってもらいたいですね。そのためには、歯科医師としての生きがい、やりがいを彼らに伝えてあげることが大切だと思います。中田●インプラントの立場から、若い先生に可能性を感じるのは、今エンドや有床義歯に興味をもつ若い先生が多いことです。どういうことかというと、エンドや義歯といった歯科の基本を学んだうえでラーニングステージを上がっていき、その後に本気でインプラントを勉強し出したときには、その先生にはすでにベースができているので、日本全体のインプラント治療の質がさらに上がるときがくると感じるからです。瀧野●開業して20年経ちますが、患者さんの成長とともに僕も成長させてもらい、さまざまなニーズに対応できるようになったと実感しています。ですから、若い先生には、「コツコツやっていればいつか花が咲くよ」と伝えたい。得意分野を中心にいろいろな治療オプションをもつようにしておけば、今後多くの患者さんを救ってあげられるのです。あまり若いうちに焦らず、しっかりラーニングステージをのぼることが大切だと思います。とにかく若い先生に言いたいのは、歯医者は何十年やっていても全然飽きず楽しいということです。古谷野●そうですね。若い人には「焦らず一歩ずつ向上していこう」ということを伝えたいですね。中田●私も歯科医師ほど楽しい仕事はないと思っています。私には医師の友だちがたくさんいますが、僕くらいの年になると、「そろそろ仕事を辞めたい」と言うんですね。医科ではほとんどの治療が保険適応ですから、開業医の年収の差はあまりないと思いますが、歯科の場合は自分の努力次第でどんどん上のステージに行くことができます。ですから私は、「どんどん勉強することで、患者さんに喜んでもらえ、楽しみにつながりますよ」と伝えるようにしています。古谷野●やはり、プロフェッショナルである以上、高みをめざす。しかし焦ってはいけないということでしょうね。岡口●先ほど中田先生が言われたように、いまエンドに注目が集まっています。ここ数年のエンド関連のさまざまな製品が登場したことにより、技術革新が起きているからです。それを若い人たちに示し、夢を与えてあげることが、彼らががんばれる原動力になると思います。そのためにも、これから先もマテリアルの開発が非常に大切になってくると思います。茂久田●その技術革新を進めるにあたって、ができることが本当にたくさんあることがとても楽しみです。これからもさらに信頼性の高い製品を提供しつづけて、皆様とともにキラリと光るグッズと人財とを輩出しながら歩んでいきたいと願っています。古谷野●歯科医師は、自分の努力次第でどこまでも上までのぼれて、患者さんにも喜ばれるすばらしい職業だと思います。そしてさんをはじめとしたメーカーの技術革新によって、強い自信と、診療の楽しさと、新しい仲間も発見できるということですよね。 本日はありがとうございました。  若い先生方へ 歯科医師ほど楽しい仕事はない10「」51

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