デンタルアドクロニクル 2017
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歯科界発展のために活動する学術団体JAIDJAID(Japanese Academy for International Dentistry)は、2012年3月11日に結成された、若い学会です。USC・UCLA・NYUなどの海外CEコースを修了した歯科医師が中心となって設立されました。海外研修で得た知識や経験を日々の臨床に役立て、国際標準の歯科医師を育成することや、アメリカの学会の日本でのアフェリエート学会としての役割を果たし、①卒後研修を通じて歯科臨床技能を高める②アメリカはじめ海外との歯科交流の窓口となる③歯科医師の社会的・経済的成功をサポートすることを目的としています。これまで海外講師を招いた学術大会や、各種の主催講習会・セミナーを活発に開催してきました。今後は、衛生士向けセミナー等も拡充し、海外CEコース修了者だけではなく、今後海外CEコースを受講希望者まで、入会の間口を広げ、日本の歯科界における重要な役割を担う団体となるよう、会員一同研鑽しています。JAID特集90岩城正明(JAID会長、いわき歯科医院)JAID設立 JAIDはこの春で5周年を迎えます。われわれのグループは、USC・UCLA・NYUなどの海外CE(卒後継続教育)コースを修了した歯科医師が中心となって設立されました。海外研修で得た知識や経験を臨床に役立て、国際標準の歯科医師を育成することや、アメリカの学会の日本でのアフェリエート学会としての役割を果たし、①卒後研修を通じて歯科臨床技能を高める②アメリカをはじめ海外の歯科医師との歯科交流の窓口となる③歯科医師の社会的・経済的成功をサポートすることを目的として設立しました。設立5周年を迎えて 設立から5年という期間も過ぎてみれば早いもので、その間、海外講師を招いた学術大会や、英語論文抄読コースや無歯顎即時荷重コースなど特色のある講習会を多数主催し、特に近年は、歯科衛生士向けセミナーにおいてUCLAとの共催コースや、訪問歯科衛生士コースなども拡充してきました。今後は、海外CEコース修了者だけではなく、海外CEコース受講希望者まで入会の間口を広げ、日本の歯科界における重要な役割を担う団体となるよう、会員一同研鑽していきます。 また、JAIDのメンバーが執筆を行い、2014年から年1冊のペースでクインテッセンス社から出版された書籍『オーラル・インプラント・リハビリテーション・シリーズ』の3冊はいずれも好評を博し、2017年春には英語に翻訳され海外でも出版される予定です。今後の展望 この一年は世界というフィールドで、テニス界では錦織選手、ゴルフ界では松山選手など、私が若いころには想像もできなかった漫画のような活躍を見せてくれました。 閉塞感のある現在の日本の歯科界においても、彼らのような新しい、時代を引っ張る歯科医師が現れて欲しいと考えています。われわれのJAIDを足がかりに世界への扉を開けて、飛躍できる歯科医師が一人でも多く生まれるよう、若手歯科医師のサポートにも力を入れていきたいと考えています。 昨今「グローバル・スタンダード」という言葉が一般になってきておりますが、歯科界においては、まだまだグローバル・スタンダードを確立しているとは言い難い状況です。海外の臨床に触れ、世界的に活躍されている歯科医の講義を聞き、互いに交流を図るこJAIDは、海外の最新の知識を学べる貴重な場として人気を博しているだけでなく、大好評となっている書籍『オーラル・インプラント・リハビリテーションvol.3』の執筆に携わるなど注目を集めている。そこで、JAIDおよびICOIの活動について、JAID会長を務める岩城正明氏と顧問の鈴木仙一氏、副会長の村松弘康氏、広報委員の新井聖範氏のそれぞれにお話をうかがった。(編集部)

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