デンタルアドクロニクル 2018
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Dentsply Sirona × 飯田吉郎  巻頭特集2121ないかと思います。今後の各セクションの垣根を越えたサービス体制のさらなる構築や連携に期待が高まります。 Digital Transformationの動きについては、私もたいへん興味があり注目しています。2017年11月に開催されたデンツプライシロナ社の講演会「デンツプライシロナサミット」において、そのテーマを中心にお話させていただきました(図2、3)。 たとえばCBCTと口腔内スキャナーの3Dデータが合わさることによって、インプラントの診査・診断がより正確にできることになりましたし、10年ほど前からサージカルガイドを製作してより安全なインプラント外科手術を行うといった流れに、私の臨床においてもデジタルを導入したことで劇的に変化しました。 私はすべてGuided Surgeryでインプラント治療を行っていて、症例に応じてインプラント用サージカルガイドの種類は使い分けています。インプラントの治療におけるGuided Surgeryは、診断とインプラント用サージカルガイドの製作が成功の鍵を握るといっても過言ではありません。デジタル情報が加わることによって、これまで経験や勘に頼っていた治療の効率化とともに、安全性も飛躍的に上がってきています。 これまでは、口腔内スキャナーでスキャニングを行い、SICATガイドに関しては、口腔内スキャナーのデジタルデータをそのまま使用していましたが、当時はそのデータをシムプラント図2 デンツプライシロナサミットで登壇する飯田吉郎氏(写真提供:デンツプライシロナ株式会社)。図3 インプラント治療におけるDigital Transformationの現在の流れ。iPad mini™ と専用アプリを使用するエンド用モーター① レシプロケーティングモーション(反復回転運動)を搭載したコードレスタイプ  連続回転、反復回転、オートリバース機能を搭載し、様々なNiTiファイルが使用可能② 専用アプリによりファイルのプログラムが充実  各種ファイルデータ、使用手順がプリセットされているだけでなく、  新たにNiTiファイルを登録してカスタマイズ可能③ 診療サポート機能を搭載  ファイル使用時のトルク値の可視化、患者様毎の使用記録の保存が可能  ※iPad mini™が別途必要となります図1 デンツプライシロナ社が2017年11月に発表した歯科用根管拡大装置X-Smart IQTM。

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