デンタルアドクロニクル 2018
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海外演者はどんな人?PR第8回日本国際歯科大会2018Prof. Giovanni Zucchelliイタリア・ボローニャ大学「審美修復治療を極める:歯周形成外科の観点から」(日本臨床歯科医学会〔SJCD〕セッション)12か国語に翻訳されたProf. Giovanni Zucchelliの書籍『イラストで見る 天然歯のための審美形成外科』(クインテッセンス出版)。本邦でもベストセラーとなり、一大ブームを巻き起こしている。Prof. Giovanni Zucchelli、 DDS、 PhD 1988年、ボローニャ大学卒業、歯科医師免許取得。1999年、同大学よりメディカルバイオテクノロジーの博士号(PhD)授与。2000年、ボローニャ大学歯周病学講座教授就任。歯周病学分野での臨床研究において欧米での受賞多数。2006〜2008年、米国歯周病学会の口腔形成外科分野におけるE Bud Tarrson Reasearch Awardを受賞。EAED、SIdP、SIO正会員、European Federation of Periodontologyメンバー。IJED誌、PRD誌、また歯周病に関するいくつかの専門誌の査読編集委員。Pubmedに記載されている100以上の論文執筆に携わり、いくつかの軟組織歯周形成外科術の開発者でもある。歯周病に関する国際的かつ主要な会議の招聘演者。ライブサージェリーをともなう歯周形成外科術のコースを多くの国で開催。軟組織歯周形成外科に関する書籍の分担執筆多数。著作『Mucogingival Esthetic Surgery』(邦題:『イラストで見る天然歯のための審美形成外科』、クインテッセンス出版)は、現在12か国の言語に翻訳されている。山㟢長郎(座長)大河原純也Giovanni Zucchelli鈴木真名松本邦夫鈴木真名紹介者東京都開業Zucchelliは何がスゴイのか!? Giovanni Zucchelli氏は今や世界でもっとも注目される臨床家の1人である。彼の手技は決して新規的なものではなく、誰も真似できないような華麗なテクニックを披露しているわけではない。むしろ、どの治療においても歯周形成外科の基本手技に則り、極力シンプルな手法を用いている。そして、その基本手技が誰よりも巧い。奇をてらったものではなく、基本的なコンセプトに忠実に臨床を行っているため、多くの読者に受け入れられたのだろう。彼の凄みは、手術の要諦を熟知し、無駄なくそれを実践できるスキルの確かさにある。自身の臨床に生かせる 講演のポイント 彼はすぐれた臨床家であるだけでなく、有能なリサーチャーでもある。読者が知りたがっている情報を織り込んで研究をデザインすることにも長け、特に露出したインプラントのリカバー率に関する一連の文献は出色の出来で、一読に値する。 歯周形成外科では、基本手技に忠実に行うことと、生体が持つ本来の治癒能力を阻害しないような配慮が重視される。Zucchelli氏の講演にはそのヒントが散りばめられているし、本セッションの共演者たちにも日本最高峰のレベルの高い臨床家が揃っている。講演を見ながら自身の臨床を振り返ってみるのも面白いだろう。Aホール13:15~17:3010/5(金)140

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