デンタルアドクロニクル 2019
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140        ヒューフレディ・ジャパン合同会社特徴なので、どうせやるならこういうしっかりとしたインスツルメントを使って手術をしたいですよね。木林 それとコレを収納するケース。このケースがあるとスタッフがインスツルメントを大事にしてくれるんですよね。ロバート これは新発売のInnity seriesですが、穴のパターンが多いのでウォッシャーを使う際に水通りがよく、角にギャップがついているので乾きやすくなるように作っています。中田 ケースごと買わないといけませんね(笑)。ロバート ありがとうございます、今後もヒューフレディ社は弘法の筆や筆箱になる器具をご提供し続けたいと思います。 本日はありがとうございました。外側)に設定したとして、色を見ただけでそこから3mmずらした位置に骨頂を設定できるように作られています。術中、ステントをしっかり作っていればそれを基準にして骨頂の位置がすぐにわかります。 もう片方のパラチップは、術後の歯間乳頭の再建のために必要になります。日本人においては隣接面コンタクトエリアの最下点から、4mm下に歯槽骨頂がある場合にブラックトライアングルが発生せず歯間乳頭が存在すると言われています4)。Chu先生はとてもよく考えていて、4mmがわかるように色分けされているんです。だから術中迷うこともないんですが、そのためには正確な診断用ワックスアップから作ったサージカルステントというのが大切になるわけです。 サージカルクラウンレングスニングをするにおいて、これは必需品だと思います。ブラックラインシリーズ中田 最後にブラックラインシリーズの説明を。高性能なブラックコーティング加工がなされたインスツルメントですが、まずブラックラインってかっこいいんですよね。僕らはこれが商売道具ですから、スタイリッシュで格好いいというのは大事です。そういう意味では、ブラックラインというのは臨床家の心をくすぐりますよね(笑)。しかも軽い。ハンドリングが軽いというのは重要なポイントです。 ブラックコーティングによって一般的なステンレスよりも光を反射しにくく、コントラストが際立ちます。この黒というのはヒューフレディの図7a、b チューズエステティックゲージ クラウンレングズニングの使用例。(a)クラウンレングズニングチップ。短いゲージで歯冠長径を測定し、その色に対応する長いゲージで骨頂の位置を決定する。(b)パラチップ。下のゲージでコンタクト部の最下点を決定し、その色に対応する上のゲージで隣接面歯槽骨頂の位置を決定する。図6a~c チューズエステティックゲージ サウンディングの使用例。(a)1mm目盛り、(b)3mm目盛り、(c)5mm目盛りの使用例。bcaba図8a、b ペリオサージェリー コンプリート インスツルメント。参考文献1.Jung RE, Sailer I, Hämmerle CH, Attin T, Schmidlin P. In vitro color changes of soft tissues caused by restorative materials. Int J Periodontics Restorative Dent 2007;27(3):251-257.2.中田光太郎,木林博之(監著).岡田素平太,奥野幾久,小田師巳,尾野 誠,園山 亘,都築 優治,山羽 徹(著).エビデンスに基づいた ペリオドンタルプラスティックサージェリー イラストで見る拡大視野での臨床テクニック.東京:クインテッセンス出版,2016.3.Chu SJ, Tarnow DP, Tan JH, Stappert CF. Papilla proportions in the maxillary anterior dentition. Int J Periodontics Restorative Dent 2009;29(4):385-393.4.佐々木猛,水野秀治,松井徳雄.APF後の軟組織の回復-上顎中切歯歯間乳頭に焦点を当てて- 1健康な歯周組織における歯間乳頭の高さと歯根間距離.The Quintessence 2010;29 (1):130-138.ba

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