デンタルアドクロニクル 2019
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2019年の歯科界を と導く!!ムになっています。私もそれの研究の一部、HY剤(タンニン・フッ化物合剤)の研究に、山賀禮一先生のご指導で取り組んできました。いろんな国においても、サホライドはどうなの?と聞かれます。じゃあサホライドも魔法の薬になりえるのでしょうか?  今、患者さんにとっていちばん快適なのが入れ歯だったら入れ歯でいいし、インプラントがよければそれでもいいし、ブリッジがよければそれでもいいと思うんです。20年後、僕の場合は20年もないんですけれども、ころっといくかもしれないし。そのときに、インプラントしていたら駄目よって……。下野言えないね。月星それは科学的じゃないと、母を看取って強く思いましたよ。奥野本当ですね。月星だから、患者さんが通ってくださる間は、われわれのできるメインテナンスを精いっぱいさせていただいて、う蝕、ペリオ、デンチャー、何か変化が起こっても、お口が快適なままの生活が送れるようにしたい。 じゃあ、われわれにそれがすべてできますか? 僕は介護(の歯科治療)を一生懸命やっている先生をすごく尊敬しています。大変な思いをされている。いざ自分がやっている今の臨床とつなげて考えると、本当に何をして差しあげられるだろう……?患者さんも すぐに読めて わかる カタログにしました茂久田「このままでは歯がなくなってしまう」と気づいた高齢者の方に、そのまま読んでもらえて、「この治療を受けたい!」と、健康なゴールに向きを変えるきっかけを与えられるようなカタログづくりをしたいのです。 私たちがお届けするすべての製品は、70年間ずっと自由診療扱いのものばかりなのです。 製品探しの目線を無限大に広げ、保険の枠も取っ払って、いま足りないものや必要なものをたくさん持って帰る。それをすぐには販売せずに、日本の医療向けにどうアレンジするか、試用でわかった改善点を、海外メーカーにリクエストして作りかえる。70年間、これをずっと繰り返しています。 そのなかで、商品の良さを「先生方にはお伝え」できても、先生方や衛生士さんが「患者さんにその良さを伝えられるお手伝いをできていなかった」というのが、私たちの非常に大きな反省点でした。 カウンセリングの時間を重視され、初診では1時間以上面談の時間を確保される医院もあります。それでも、本来メーカーや海外の企業が、患者さんに直接伝えるべき、メリット、ゴール、商品の良さや、患者さんへの協力要請が、医院の時間的負担が大きいために、正しく伝わりにくいところがありました。 そこで、今までは先生方への製品説明を主眼とした、言葉遣いや医療用語でよいと考えていたところを、「患者さんに対しての、明るいゴール」「学生さんにはよりよき将来のドクターとしての姿」「患者さんが、ご自身の老いを吸収しながら、体を健康に保つメリットとそのためのタスクを両方伝えられる」そんな資料にしたいなと考え、最近のカタログや広告は患者さんが見てもわかるような言葉と表現で記しています。 製品の価格表記だけ隠していただいたら、患者さんがご覧になってすぐそのまま、「あたらしい治療を受けたい」と思ってもらえるように。月星それはいいですね〜。図3a 中研磨終了後の最終研磨に、「スピーディ・デンチャー・シャイン」(DVA社、)を用いる。付属の専用バフを用いることで、効率よく研磨することができる。図3b スピーディに滑沢研磨終了。美しい表面性状が得られる。→ COLLECTION 46ページ参照ab47

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