デンタルアドクロニクル 2019
74/180

 山﨑長郎×馬場一美気道分析が簡単に実施できる世界初3Dソリューションソフト「SICAT エアー」――馬場先生より、睡眠時無呼吸症における歯科の役割が強調され、とくに口腔内所見からのスクリー二ングの重要性が挙げられました。 2017年4月、デンツプライシロナ社の気道解析用3Dソリューションソフトウェア「SICAT エアー」と、睡眠時無呼吸症の治療用アプライアンスが上市され、今後の診断や治療の可能性に期待が寄せられています。山﨑:「SICAT エアー」は、2年前のドイツ国際デンタルショー2017(IDS2017)のデンツプライシロナブースでも展示されていましたのでチェックはしていたのですが、その時は口腔内スキャナーやCAD/CAMシステムの人気に押されている状態でしたからね。しかし、冒頭に触れた第8回日本国際歯科大会の時のセッションの関心の高さからも、今回の対談は睡眠時無呼吸症の診断や治療の普及啓発の一助となるのではないかと私は考えています。 「SICAT エアー」は歯科用X線CT装置「GALILEOS」「ORTHOPHOS SL 3D Plus」に組み込むソフトウェアですが、その特長として、気道閉塞の3Dビジュアライズ(可視化)・カラーリングされていることが非常にわかりやすくてよいですね(図4〜6)。気道分析(パノラマ1枚と同じ線量で気道解析が可能)も簡単にできるようですし、患者さんへのコンサルテーション用のツールの1つとして利用できますね。 何より、CT撮影から始まり、解析、治療計画、そしてCERECによるデジタル印象採得、デジタルアプライアンスの注文まで一連の流れでできることが、トータルソリューションを提供72図6 SIDEXIS4にて気道比較。通常咬合位:狭窄状態(左)、下顎前方誘導位:改善状態(右)が確認できる。図4 気道閉塞の3Dビジュアライズを実現。図5 気道閉塞の可視化。

元のページ  ../index.html#74

このブックを見る