デンタルアドクロニクル 2019
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対談 歯科における睡眠時無呼吸症の対応できるデンツプライシロナ社の強みですね(図7〜9)。その強みを生かしてデンツプライシロナ社として、これからもっとプロモーションしていく必要があるでしょう。睡眠時無呼吸症とブラキシズムの関係――睡眠時無呼吸症と関連して、臨床現場ではブラキシズム患者の対応が挙げられると思います。馬場先生は睡眠時ブラキシズムに関する専門家でありご著書もたくさんありますので、睡眠時無呼吸との関係について解説していただけますでしょうか。馬場:睡眠時ブラキシズムは、基本的には睡眠が浅くなるときに発生します。約8割がそうですので、睡眠時無呼吸を治療してブラキシズムが改善することはあります。しかし、すべてのケースで消えるわけではありません。 一般的な治療プロトコールでは、ブラキシズムがあって睡眠時無呼吸もある患者さんであれば、睡眠時無呼吸の治療を優先し、まずOAを入れてもらいます。これには2つ理由がありまして、1つは睡眠時無呼吸が改善するとブラキシズムが緩解する可能性があるということと、OAによって天然歯や補綴物のチッピングを防ぐことができます。もう1つは、ブラキシズムに対して、主に顎関節症の治療に対して行うスプリント療法に使用されるスタビライゼーションスプリントを使用しますが、これにより睡眠時無呼吸が悪化する可能性があるからです。 インプラント治療を行う歯科医師は、普段からCTを撮影して上下顎骨の三次元的構造や骨内にある血管や神経など、安全かつ確実なインプラント埋入のために解剖学的な解析を行っていると思います。その点、「SICAT エSICAT エアー & アプライアンス ワークフロー口腔内スキャナーでデジタル印象を採得(もしくは設計模型を送付)必要に応じてアプライアンスの注文ソム・ゲージを使用して下顎の最大前方移動距離を確認医科からスプリント治療の依頼、無呼吸症診断書の確認、病歴確認、コンサルテーション初回CT撮影ソム・ゲージを装着した前方治療位置にてCT撮影、気道分析、顎関節の確認図7 SICATエアーとアプライアンスのワークフロー。73

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