デンタルアドクロニクル 2019
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巻頭特集2  2019年歯科界大注目企業 アライン•テクノロジー•ジャパン株式会社 特集82アライン•テクノロジーが提案する新たな矯正治療――賀久先生は米国歯科医師会認定矯正歯科医で、現在は治療のほとんどをマウスピース型歯列矯正装置で行っていると伺いました。賀久:治療における患者さまの負担を軽減できるのがマウスピース矯正治療の利点です。①食事の際は取り外しが可能。②歯を磨く際にも取り外しが可能。③ワイヤーではないため、口内炎などを引き起こしにくい。④シリコンとワイヤーを用いる既存の矯正治療装置よりも通院頻度が少なくて済む。⑤矯正装置が目立たないので、人目を気にする必要がない。 この5点が矯正治療中のマウスピース矯正治療の利点と考えています。また、医院にとっては患者さまに治療計画の説明がしやすいことなども利点として挙げられます。これらの利点から、当院ではマウスピース型歯列矯正装置を使用しています。若年層の患者が増えている理由とは――賀久先生の医院ではマウスピース型歯列矯正装置を導入してから、とくに若年層の患者さまが増えたと伺いました。賀久:米国では1980年~1999年生まれの世代をミレニアルズ、2000年以降に生まれた世代をジェネレーションZと呼びます。当院ではマウスピース型歯列矯正装置を導入後、ミレニアルズとジェネレーションZの患者さまが増えています。――とくにミレニアルズ、ジェネレーションZの患者さまが増えているということですが、なぜでしょうか?賀久:治療におけるマウスピース型歯列矯正装置の利点を5つ前述しましたが、そのなかでも、④の通院頻度が少なくて済むという利点が、時間を有効に使いたいという思いの強いミレニアルズ、ジェネレーションZに評価されていると考えています。 既存の矯正治療装置では3〜4週に一度来院する必要がありますが、マウスピース矯正治療では安定してきたら、2~3ヵ月に一度の来院でよいという違いがあります。――マウスピース矯正治療導入直後から、若年層の患者さまが多かったのでしょうか?賀久:当院でマウスピース矯正治療を受けた成人(20歳以上)と未成年者(19歳以下)の患者さまの比率に関する記録があります。 マウスピース矯正治療導入直後は矯賀久浩生 John K.Kaku1989年、東京歯科大学歯学部卒業。1990年、カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部研修プログラム修了。1993年、ボストン大学歯学部矯正歯科学大学院卒業。Master of Science in Dentistry (M.S.D.) 修得。米国矯正歯科専門医取得。2000年、スーパースマイル国際矯正歯科 広尾オフィス開院。2003年、スーパースマイル国際矯正歯科 代々木上原オフィス開院。デジタルスキャナーのさらなる可能性アライン・テクノロジー社の挑戦賀久浩生Part 1

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