デンタルアドクロニクル 2019
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7健康長寿社会の実現に向けて、それぞれのライフステージで歯科ができること  巻頭特集1は、2018年の映画『世界でいちばん長い写真』『虹色デイズ』『ギャングース』、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』やドラマ「セトウツミ」など主演を多数務め、舞台「新感線☆RS“メタルマクベス”disc3」など、ドラマ・映画・舞台と話題作に出演している人気若手実力派俳優の1人です。本映画では、歯科技工士役に初挑戦していただきました。 ヒロイン役には、安田聖愛さんにお願いしました。安田さんは、第35回ホリプロタレントスカウトキャラバンオーディション2010にてグランプリを受賞後、バラエティからホラーまで多くのジャンルの映画に出演し、話題の「龍角散」や「東京メトロ」のCMで活躍中の女優さんです。じつは、安田さんのお姉さんが歯科衛生士で、歯科衛生士という職業を身近に感じていたようでしたので、その点も良かったかなと思っています。 冒頭にお話したように、若い世代の人たちだけでなく幅広い年齢層の方にこの映画を観ていただきたいと思っていますので、木村祐一さん、佐藤藍子さん、藤田朋子さん、中山秀征さん、秋吉久美子さん、松原智恵子さんなどベテランの俳優陣の演技にも注目していただければと思っています。 その他の出演者として、歯科関係者にもご協力いただきました。じつは本会の堀 憲郎会長がエキストラとしてスクリーンデビューしていますので、ぜひ探してみてください。題して「ホーリーをさがせ!」です(笑)。モナコ国際映画祭に正式出品、グランプリ受賞の快挙 本映画は、カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭につぐ国際映画祭の第16回モナコ国際映画祭のコンペティション部門において正式出品され、オープニング作品に選ばれました。映画祭は12月3~5日(現地時間)の日程で開催され、私も関係者の1人として参加させていただきました。出演者の皆さんが開幕式のレッドカーペットを歩くだけでなく、最優秀作品賞に値する「エンジェル ピース アワード」と、出演者の丹たんこぼきばじ古母鬼馬二さんが助演男優賞を受賞するという高評価もいただきました(図2)。まさか1,000作品の中からグランプリをいただけるとは思っていませんでしたので、現地でその発表を聞いた時はとてもうれしかったですね。今回の受賞は、2019年2月15日(金)の公開に向けて追い風となったと思います。映画をとおして歯科医療の大切さを伝えたい 近年では、歯と口の健康が全身の健康につながるエビデンスが蓄積され、政府の骨太の方針に歯科の項目が明記されるなど、国の歯科医療に対する評価も高まっています。 今回の映画は、歯科医療の現場をテーマに、若者たちの成長を描いた心温まる青春感動ストーリーです。映画をとおして歯科医療の大切さが伝わることで、国民の歯科医療に対する関心が少しでも高まればと思っています。また、映画を観た若者たちが将来の職業の選択肢として歯科医療職を加えていただけるなら、関係者の1人としてはうれしいですね。 一般の方はもちろん、歯科医療関係者の皆様にも広く観ていただきたい映画です。ぜひとも映画館に足を運んでいただければと思います。

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