デンタルアドクロニクル 2020
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103臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語るより実践に活かせるようプログラムされたファンダメンタルコース、ペリオコースを受講された先生方を対象にしたペリオフォローアップコースがあり、基本からアドバンスまでを効率的に学べるコースが設定されている。それぞれのコースは他コースと密接に連携しており、これらのコースを体系的に学ぶことにより、複雑な病態を呈する難症例に対しても、多くの治療オプションを有機的に協働させて成功に導くことができるようになる。 臨床経験が豊富で秀でた治療技術をもつ40名を超える講師陣が、受講生個々の経験やレベルに応じて、さまざまな角度から、よりきめ細やかな指導を行うことで、研修内容の理解を深めるとともに、臨床で実践することにより患者に還元できるようにプログラムされている。 これまでの受講生は延べ10,000人を超え、非常に多くの歯科医師や歯科衛生士の方々に治療コンセプトと技術をお伝えすることができ、日本の歯科医療の発展に少なからず貢献してきたと自負している。親身なアフターフォロー コース修了後のアフターフォローとしては、JIADS CLUBがあり、1,300名を超える修了生が入会してさらなる研鑽を続けている。JIADS CLUBに入会すると、JIADS総会や海外研修、特別コースの案内、定期購読物(The Journal of JIADS CLUBなど)の配布、歯科器具、材料の特別価格での販売など、修了後も先生方が安心して勉強、臨床ができる体制が整っている。 さらにJiads Study Club OsakaやJiads Study Club Tokyo、そして各支部で定期的に開催されている勉強会に参加することにより、モチベーションの向上、知識や技術の再確認や新しい情報の収集ができ、患者に応用していくための実践的でなおかつ親身な指導とディスカッションに触れる機会が得られる。その他の活動 特別コース(各種講演会、ハンズオンコース、カダバーコースなど)や全国7支部における支部講演会の開催、JIADS総会、国内各種主要学会での発表、講演および米国歯周病学会、PRDなどの国際学会への参加および講演を精力的に行っている。また、ハーバード大学、ボストン大学、タフツ大学、ワシントン大学、ミシガン大学、ミラノ大学などの世界の名門大学で講演を行うなど、世界に向けて積極的に情報発信しており、非常に高い評価を受けている。海外研修への参加だけでなく、このようなプレゼンテーションを行う機会がふんだんにあることがJIADSの特徴でもある。歯科医療のこれからとJIADSの目指すもの 昨今は、患者の希望も高度化、多様化し、治療の目標が機能の回復にとどまらず、高い審美的結果が求められる時代になっており、炎症性疾患の治療のみならず、根面被覆術のような非炎症性疾患への対応も不可欠になっている。またインプラント治療も世間一般に広く認知され、その治療の恩恵を受ける患者がいる一方で、インプラント周囲炎をはじめインプラント特有の問題も蔓延しつつあることも現実である。今後はますます天然歯列、天然歯とインプラントが共存する歯列の長期的安定のために清掃性、機能性、審美性がさらに高次元で共存する治療結果が求められていくであろう。 しかし反面、インターネットやSNSの普及により、歯科医療の現場においても、情報過多、情報錯誤の時代になり、正しい情報を的確に取捨選択することは非常に難しい。患者が不利益で怪しいものに惑わされないために、揺るぎのない確固たる治療コンセプトを身につけることが必要となる。 JIADSでは繊細なテクニックや術式についても詳しくお伝えしているが、先生方のこれからの臨床を長く安定して支えてくれる治療コンセプト(決してブレない軸)の形成、共有に非常に力を入れていることを強調したい。 これからのJIADSでは、現在、歯科医療界で問題になっているさまざまな事象や時代の潮流を的確にとらえ、その問題解決のみならず、将来にわたって患者に求められるであろう未来の歯科医療像についても真剣に取り組んでいきたいと考えている。ISPPSでの集合写真。GBRコースの実習中。DGPコースの須田先生。

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