デンタルアドクロニクル 2020
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96JAID特集2020 ICOI(International Congress of Oral Implantologists)は1972年に設立された国際的な口腔インプラント学会であり、本部は米国・ニュージャージー州に置かれています。 専門家による評価と医療科学・技術を重要視し、厳格に評価された臨床結果の論文を掲載したImpact Factorが高い学会誌(対象となる歯科医療、医療領域64誌のなかで、28番目に格付け)を刊行している世界最大規模のインプラント学術団体でもあります。 日本では2016年11月から活動をスタートさせ、今では日本の会員数も500名を超え、より大きな組織へと成長しています。 また、ICOIは毎年世界各国でシンポジウムを開催しており、日本国内でも年1回“JAPAN Symposium”を行います。われわれJAIDのメンバーも毎回多数が参加し、新しい知識と技術を取り入れるとともに、知識のアップデートを行う場としています。 今回のJAPAN Symposiumは、2019年7月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり、春日井昇平大会長のもと「インプラント治療と歯科医療の未来」をテーマに、東京医科歯科大学にて開催されました。 今までと変わらず歯科医学の世界で重要な分野である咬合、現在の医療分野でもっとも注目されている再生医療と歯科との関わり、今後の歯科界においては避けては通れないデジタル技術。今回の大会ではこれらの3つのトピックスに対して世界的な著名な演者を招いて開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。 われわれJAIDの顧問には、このICOIの世界会長の鈴木仙一氏もいます。両組織がより密に連携することで、日本の歯科医師・歯科衛生士に対して、世界の最新の知識と技術を広めていくことができると考えております。 そして、JAIDから世界に情報を発信していくために研鑽を重ね、海外に打って出ていく会員をバックアップしていきたいと思っています。JAIDの国内活動―ICOI JAPAN Symposium―石井宏明(JAID会員、東京都開業:東京オペラシティ歯科)大会後にJAIDメンバーでの記念撮影。著者は右端。大会後に行われた懇親会では春日井昇平大会長が演者一人一人をねぎらった。ICOI JAPAN Symposiumにてインプラントとオーラルフレイルの関係について語る鈴木仙一先生。

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