デンタルアドクロニクル 2021
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98日本アライナー矯正歯科研究会(JAAO)特集2021 日本アライナー矯正歯科研究会(JAAO)は、日本だけではなく欧米やアジアのアライナー矯正歯科学会や研究会と連携し、学術的な知識・治療技術の向上を目指し活動してきた。国際的連携や教育の重要性を訴えるなか、目標が共通する日本臨床歯科学会(SJCD)のウェビナーが2020年12月17日に開かれ尾島氏が登壇した。今回、日本臨床歯科学会東京支部会長の大河雅之氏と、JAAO代表の尾島賢治氏に、ウェビナーの狙い、そしてアライナー矯正治療の今後の展望について語っていただいた。日本中の患者を救うためには教育しかない尾島:本日はご対談ありがとうございます。日本臨床歯科学会東京支部の皆様にはウェビナーの講師をご依頼いただくなど大変お世話になっております。大河:こちらこそ先般は、大変貴重なご講演ありがとうございました。尾島:日本の歯科界のなかでも偉大な先生方の集まりである日本臨床歯科学会の方々にアライナー矯正治療をお話しさせていただけたことによって、患者さまにとっての利益にもなると思いますし、私にとっても先生方からいろいろ学ばせていただき大変感謝しております。大河:日本臨床歯科学会の目標は明確で、日本の歯科の実力を上げる手伝いをしたい。そしてひいては顎口腔系をつうじて国民の健康に寄与しようということです。当学会は臨床家の学会ですので、先生方の臨床研究のなかで得られた情報を皆で勉強していくことによって、よりよい治療にアップデートしていくことを目的にしています。最近では当学会の若手の先生方を中心に本格的にアライナー矯正にチャレンジしている方も出てきており、尾島先生にアライナー矯正治療の情報を発信いただき、会員への教育機会を提供できたことを大変うれしく思っています。尾島:私も正しいアライナー矯正治療を広めていくためには、教育をどのようにできるかを常に考えており、大変ありがたい機会でした。先ほどの日本臨床歯科学会の目標とつうじるのですが、一人の先生が日本中の患者さまを治療することは絶対にできません。ですから全国の患者さまに治療をご提供するためには、教育がもっとも重要だと思っております。日本アライナー矯正歯科研究会代表日本アライナー矯正歯科研究会代表尾島賢治氏尾島賢治氏××日本臨床歯科学会東京支部会長日本臨床歯科学会東京支部会長大河 雅之氏大河 雅之氏アライナー矯正治療は患者ベネフィットが非常に大きいアライナー矯正治療は患者ベネフィットが非常に大きい尾島氏が日本臨床歯科学会の尾島氏が日本臨床歯科学会のウェビナーで講演ウェビナーで講演

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