デンタルアドクロニクル 2021
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臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語る講師が語る108日本臨床歯科学会の特徴 日本臨床歯科学会は、1980年代に設立された「SJCD(Society of Japan Clinical Dentistry)」が前身であり、スタディーグループとして近年の日本臨床歯科の発展に大きく関与してきた。2018年に学会として新しいスタートを切り、全国12支部で歯科医師のみならず、歯科衛生士や歯科技工士など2,000名を超える会員が、歯科のあらゆる最新トピックスについて日々研鑽している。 理念としては『臨床歯科医学の基礎の確立と最新歯科技術の習得・研鑽、医術の向上、ならびに医療人として人格形成に努力し、国民の健康管理に顎口腔系を通じて寄与する』ことである。これらの目的のため、代表的な治療分野を高度なレベルで、専門的に連携させ、一口腔単位を総合的に捉えながら治療ゴールを目指す臨床歯科学を追求している。国際的な連携 設立以来、 世界の学会と積極的に交流し質の高い技術や情報を会員の皆様と共有していくグローバルな活動を変わらず続けている。 近年では、2019年よりIFED(国際審美歯科学会)の会員として承認され活動している。また、それぞれの分野のスペシャリストが世界各国の学会などで講演や論文投稿、ハンズオンコースなどを数多く行っている。  そして隔年開催している海外でのサマーセミナー(国際交流学会)は、レイモンド・キム先生が教鞭をとられていたUSC(南カリフォルニア大学)でのセミナーから発展し30年以上続けており、現在では開催地を米国から欧州に移し、その時代、時代の厳選された世界のトップスピーカーを招聘している。日本臨床歯科学会(東京支部)最新の活動内容 2020年度はコロナウイルスの影響により、例会などすべてのフィジカルのミーティングを中止した。歯科業界が萎縮していくなか、多くの会員から“早く学術活動を再開してほしい”という声を受けた。これに答える形で、ウェビナーとして8月に本多正明先生が最高顧問を務める大阪支部例会を皮切りに、9月には東京支部においても“会員を元気付けたい!”という思いで、常任理事の鈴木真名先生と東京支部会員で日本歯周病学会指導医・専門医の山口文誉先生にご講演いただき、多くの参加者が集まり大成功を収めることができた。 その後も11月には、若手ドクター向けにステッアップミーティングを、12月には東京SJCDウェビナーがアライナー矯正をテーマに行われている。今後は「SJCDウェビナー」とし理事長 山﨑長郎 Masao Yamazakiプロフィール 1945年生まれ。1970年、東京歯科大学卒業。1974年、原宿デンタルオフィス開院。著書『咬合再構成 その理論と臨床咬合と全身との調和(編著)』、『エステティック クラシフィケーションズ 複雑な審美修復治療のマネージメント(著)』(ともにクインテッセンス出版)ほか多数。日本臨床歯科学会(SJCD:Society of Japan Clinical Dentistry)は、臨床歯科医学の基礎の確立と最新歯科技術の習得・研鑽、医術の向上、ならびに医療人として人格形成に努力し、国民の健康管理に顎口腔系を通じて寄与する目的のために1980年代に設立された学会である。Global Interaction─国際的な連携を推進─マネージメント咬合予防補綴矯正ペリオエンドインプラントBasicAdvance

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