デンタルアドクロニクル 2021
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23Dentsply Sirona X 皆川 仁Dentsply Sirona X 皆川 仁  巻頭特集2-1歯科臨床における信頼性すぐれた画像を提供Solaiman:皆川先生はインプラント治療を中心に画像診断を行う症例が多いと思いますが、一般的な画像診断では、パノラマやセファロ、3D撮影画像などが挙げられます。今回のAxeosでは、ユニークなパノラマテクノロジー「Direct Conversion Sensor(DCS)」を搭載したSharp Layer Technologyによって従来のシステムのような光変換にともなう信号ロスが生じることなく高画質な画像が得られる点が特長の1つとしています。また、CTデータを使ってパノラマもしくはセファロ画像を再構成することも可能です。皆川先生が求められるCBCTの画像のクオリティについて、ご意見をお聞かせください。皆川:8割以上の患者さんはパノラマX線画像にて画像診断を行いますので、パノラマが高画質であることがいちばん重要です。もちろん、他社機種でもある程度満足度の高い画像は撮影できますが、Solaimanさんが説明されたDCSというセンサーによって、高画質な画像が撮影できるようになった点はとても喜ばしいですね。そのようななかで、私はCBCTの画質を維持するうえにおいては、やはり定期的なキャリブレーションなどサポート体制もたいへん重要になってくると思いますので、デンツプライシロナ社のアフターフォローに期待しています。 逆にお聞きしたいのですが、歯科用X線CT装置ではメタルアーチファクトやモーションアーチファクトなどによる画質の低下があると聞きます。Axeosについてはいかがですか。Solaiman:Axeosには「MARS」とよばれるメタルアーチファクト軽減機能がビルトインされています。歯科医師による操作が不要であり、ソフトウェア上で自動的に処理されますので、従来製品よりも改善しています。Solaiman Haqueソライマン ホークデンツプライシロナ株式会社 マーケティング本部 プロダクトマーケティングテクノロジーグループ イメージングプロダクトマーケティング部長治療の安全性と良好な結果を得るためには高画質な画像を得ることが最低限必要

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