デンタルアドクロニクル 2021
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24巻頭特集2-1  歯科界大注目企業〜focus on 誌上デンタルショー2021歯科界大注目企業〜focus on 誌上デンタルショー2021 また、先ほどふれましたように、ポジショニングについては電動の3点固定式のヘッドサポートハンドによって、しっかり患者ポジショニングができ画像再現性が高まりますので、モーションアーチファクトを抑制することができます。当社のOrthophosシリーズも同様の機能を搭載し、撮影範囲の広い機種もありますので、矯正治療を行う先生方にもお勧めしたいです。ソフトウェアの幅広い活用法画像診断から患者説明用までSolaiman:患者さん用のコンサルテーションツールとしても活用できる画像診断ソフトウェア「SIDEXIS 4」についてはいかがでしょうか。皆川:直感的でとても使いやすいインターフェースですね。患者さんの過去のデータがタイムラインビューで一覧表示されるので探しやすく、CTやパノラマなどさまざまな画像をまとめてLightboxに一画面に表示できる点は、患者さんに説明しやすいですね。Solaiman:エンド治療を行う先生は、画像診断において直径5×高さ5.5cmの撮影範囲をよく使用されます(HDモードの場合、ボクセルサイズが80μm)。さらにエンドレイアウトという機能があるので、効率的なエンド画像診断を行うことができます。また、矯正治療おいては、セファロデータを他社ソフトに直接送信することも可能ですし、SIDEXIS 4では、治療前後の比較がCT画像でもできます。皆川:インプラント治療のシミュレーションソフトにおいて、ガイドとスリーブを入れた設計ができることは、デンツプライシロナ社のソフトウェアの特長だと思います。Solaiman:弊社のソリューションとして、インプラントプランニングソフトウェア「SICATインプラント」「Simplant」、気道解析のソフトウェア「SICATエアー」などがあります。デジタルデンティストリーの進化に対して、弊社のソリューションはどのように貢献できると思われますか。皆川:デジタルデンティストリーによって、シームレスかつスムーズなワークフローが実現できることはすばらしいと思います。デジタルデンティストリーを可能にするソフトウェアでは、口腔内スキャンのデータも融合させた治療計画だけでなく、今後もっとおもしろいことができるのではないかとワクワクしています。CT撮影や口腔内スキャン、治療器具の提供まで、すべてのデジタルソリューションを網羅している企業はデンツプライシロナ社だけだと思います。 一方で、患者さんの口腔内はそれぞれ異なりますし、アナログの要素なくしてフルデジタルの実現は難しいというのが私の持論です。フルデジタルを否定するわけではありませんが、すべ患者さんにより良い歯科医療を提供するためには必要に応じた設備のアップデートが不可欠

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