デンタルアドクロニクル 2021
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27Dentsply Sirona X 荒井昌海Dentsply Sirona X 荒井昌海  巻頭特集2-1限の被ばく量で効果的に撮影することができますので、効率的な画像診断に大きく貢献してくれると思います。独自アルゴリズムでアーチファクトを軽減Solaiman:歯科用X線CT画像に大きな影響を及ぼすメタルアーチファクトについて、悩まれている先生方は多いと思います。金属の修復物を有する患者さんでは特に著しく、アーチファクトによって診断が困難になります。しかしAxeosに搭載しているMARSソフトウェア(金属アーチファクト軽減ソフトウェア)によって、3D画像のメタルアーチファクトが顕著に軽減しています。荒井:メタルアーチファクトの問題は、メタルフリー治療の普及にともない、以前と比べて少なくはなってきたとはいえ、日本人の口腔内にはまだまだ多いのが現状です。たとえばインプラント治療を行う際、メタルアーチファクトは診断や治療計画の立案に大きく影響しますので、歯科界として少しでも早く解決していく必要があります。 当院では、インプラント治療計画ソフトウェア「SICATインプラント」や気道解析用ソフトウェア「SICATエアー」などのソリューションも活用しています。CAD/CAMデータと歯科用X線CT装置データを融合し精度を高めるためにも、今回のAxeosにビルトインされているメタルアーチファクトを操作不要で自動的に処理してくれる機能はたいへんありがたいですね。 SICATインプラントは、CT撮影データと口腔内スキャンデータを融合させ、治療計画だけでなくサージカルガイドまで製作することが可能なソリューションです。私もこのワークフローによって、院内でなおかつ低コストでサージカルガイドを製作しています。 また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療を行っていますので、マウスピースを作製する際に、SICATエアーを使用しています。気道閉塞の3Dビジュアライズ(可視化)・カラーリングされていることが非常にわかりやすくてよいですね。検査時に撮影したCT画像と歯列のスキャンをソフトで統合させ、治療計画をデジタル化し、マウスピースを作製しています。ユーザビリティの高いさまざまなソフトウェアSolaiman:画像診断ソフトウェア「Sidexis 4」についてはいかがでしょうか。患者さんのコンサルティングから治療計画やシミュレーションまで、より効果的なワークフローが可能となります。荒井:器械に詳しくないスタッフでも直感的な操作ができる使いやすいユーザビリティの高いソフトウェアです。Sidexis 4の特長として、ライトボッCT装置を選択するうえで重要となる「高画質画像」と「低被ばく量」

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