デンタルアドクロニクル 2021
41/172

39CROSS TALK Part 1省力化を進めるべき将来においては大切な要素だと思います。山﨑 わかりました。では、大河先生にも同じ質問をお願いします。大河 私も、間接法によるボンデッドセラミックレストレーションであるポーセレンラミネートベニアからはじまり、マテリアルの進化やマイクロスコープの導入、そしてもちろん接着材料の進化に支えられてメタルフリー修復の経験を積み重ねてきました。 また、現代はデジタルデンティストリーの時代で、こうした私が行っているようなラミネートベニアをデジタルで製作することに対して懐疑的だったのですが、最近ではアナログに迫るラミネートベニアを、デジタルを使って同じような精度で製作する試みを始めています。なぜ、クラレノリタケデンタルのCRを選ぶのか山﨑 ありがとうございます。やはり、これからはミニマルインターベンションとデジタルデンティストリーの時代であることに間違いないですね。かつて、メタルフリーの材料は高分子材料にしてもセラミック材料にしても強度の不安がありましたが、最近ではジルコニアの登場によりその不安も払拭されています。そのジルコニアにしても、透光性やグラデーションが付与された製品が登場し、より使いやすくなりました。ジルコニアは私も使いますが、大きな問題もなく長期経過も得られてきていますので、今後により期待がもてます。 そこでもう少し詳しい部分をお尋ねしたいのですが、まずは岡口先生にCR直接修復のトップランナーのひとりとしてクラレノリタケデンタルのCRの特長と、それを選ぶ理由についてお聞かせいただきたいと思います。岡口 クラレノリタケデンタルのCRは日本を代表する製品であり、フロアブルタイプの使いやすさとペーストタイプの賦形性の良さに加え、両者の中間のタイプもラインナップされているところがまず1点です。また、フロアブルタイプの強度は従来のペーストタイプをしのぐレベルにあり、その使いやすさも相まってより成長していく製

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る