デンタルアドクロニクル 2021
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41CROSS TALK Part 1いただきました。 そこでもう一点なのですが、私が今興味をもっているクラレノリタケデンタルの商品として、インハウス型の歯科用ミリングマシンを挙げたいと思います。昨今のデジタルデンティストリーの進化と普及は皆さんもご存知のとおりで、コンパクトで精度の高い加工機を自分の歯科医院や歯科技工所に設置したいというニーズも高まっています。口腔内スキャナーとCAD/CAMソフトウェア、そしてミリングマシンを設置して、多くの補綴・修復装置をインハウスで製作するスタイルは今後のトレンドになっていきます。院内にミリングマシンがあれば歯科医師にとっても歯科技工士にとっても便利ですし、仕事の合間にミリングすれば効率も上がります。ジルコニア材料を使う場合にはシンタリングファーネスも必要になりますが、それは歯科医院のコンセプトや規模によって選択すれば良いでしょう。少なくとも、ある程度の規模の歯科医院にはミリングマシンが導入されるのがスタンダードになっていくと思います。 こうした中、私も立場上多くのミリングマシンを拝見してきましたが、キヤノン電子が工業用加工機で培った経験を活かして開発したミリングマシンは非常にコンパクトな上に精度が高く、なおかつ保守管理の面でもしっかりしていますので、私自身も今年中には導入したいと思っています。この製品は、もっと宣伝したほうがいいと思います(笑)。 CRと接着用材料を主力としてきたクラレノリタケデンタルは、今や切削加工用のジルコニアおよびCRブロック、そしてミリングマシンも取り揃えることで直接修復と間接修復のすべてを1社で賄えるシステムを確立させました。その強みをより生かしていただいて、これからも世界の患者さんと臨床家に多くのベネフィットをもたらしていただきたいと思います。 本日はお忙しい中、Web会議にお集まりいただきありがとうございました。エキスパートのお二人には、これからもクラレノリタケデンタルにいろいろな提案、アドバイスをしていっていただければと思います。本日はありがとうございました。

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