デンタルアドクロニクル 2021
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4コロナ禍だからこそ、チャレンジ!「新聞クイントONLINE」、「クインテッセンス出版 Webinar」始まる!「World YOUNG Dental Innovators' Meeting」は2023年9月へ再延期 先の見えないコロナ禍、一筋の光明は待つのではなく、自分で切り開いていかなければならないと考えます。『停滞は死滅である』という大隈重信氏(早稲田大学創設者)の言葉にもあるように、常に進歩を見据え、頭も体もフル回転させていかなくてはならないのがまさに今かもしれません。 弊社の編集スタッフは先生方に良質な情報を届けるべく、日々取材活動を行っていますが、それもこの1年で様変わりしました。講演会場や大学、歯科医院での「対面取材」からインターネット上のウェビナーやオンラインミーティングといった「オンライン取材」へと取材活動の様式も大きく変化しました。 もちろん双方ともに利点欠点はあるのですが、後者はより編集者が意識して動かないと仕事になりづらい(企画になりにくい)と考えています。後者の取材スタイルでは、「企画の卵(先生方からの情報)をインプットした後、じっくり考え、煮詰めることがないまま、消滅もしくは逆に安易にアウトプットしてしまう」という風潮が残念ながら感じられます。 私たちは出版物の「量(出版点数やページ数)」だけではなく、やはりその「質(著者のすばらしい持ち味を編集者が最大限に引き出す)」で勝負していくわけですから、やはり講演を聞いた後、演者に質問をする、あらためてじっくりとお話させていただくという時間が重要なのです。この時間が企画の熟成につながります。とはいえ、ウェビナーやオンラインミーティングがなくなることはもうないでしょう。この両方にきちんと対応すべく、私たちはいっそうスムーズな双方向性を模索していかなければなりません。 自由に動けない今こそ、まさに編集者の腕の見せ所なのです。弊社社員一同力を合わせて、時代に合った選りすぐりの情報を、迅速かつ的確にわかりやすく先生方へお届けしていきます。 そして、コロナ禍だからこそ、出版社は動き続けます。 弊社では、「ザ・クインテッセンス」などに掲載された新型コロナウイルス関連記事16本の無料公開を、ホームページ上で行っています(https://www.quint-j.co.jp/web/corona/)。この機会にぜひアクセスしてお読みください。役立つ情報が満載です。 そして、本年1月よりWebメディア「新聞クイントONLINE」をスタートしました。紙版「新聞クイント」の内容にWEB限定コラムやデジタル広告などを加え、より充実した内容がスマホ、タブレット、PCから楽しめます。歯科だけにとどまらぬ広範な情報を網羅していく新しいWebメディアをぜひ、ご覧ください。 また、コロナ禍のなかで、情報の双方向性を高めるべく、「クインテッセンス出版Webinar」も始まります。出版社としてウェビナーを運営することは、読者の皆様に最先端の有益な情報をお届けするためにも、不可欠だと考えています。弊社ならではの切り口で、テーマおよび演者を設定していきますので、こちらもご期待ください。 この2つの新しいデジタル企画は、著者と読者、そして編集者との三者間の距離をいっそう縮め、歯科医療関係者にとって有益な情報発信を行っていくのが狙いです。今後、多くのご意見をお待ちしております。 また、先生方に楽しみにしていただいておりました「World YOUNG Dental Innovators' Meeting」はコロナ禍の状況を鑑み、2023年9月29日(金)~10月1日(日)に再延期という形となりました。ただ、これにより4年に一度の歯科最大の祭典 「第9回日本国際歯科大会」と併催となることで、最大規模の大会を予定しております。あと2年半後を楽しみにお待ちいただければと思います。 最後になりますが、あらためまして先生方とご家族、そしてスタッフの皆様のご健康を心よりお祈りいたします。1日も早い新型コロナの収束、そして終息を願って……。クインテッセンス出版株式会社 代表取締役社長北峯康充

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