デンタルアドクロニクル 2021
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63歯科医院経営におけるホームページのこれから 本院を移転するにあたってゼロメディカルさんで一新したホームページの運用結果を見て、すぐさま「分院も変えて」とお願いしたと思います。それくらい私にとってはインパクトがありましたね。ホームページは「本来はこうでないといけない」というのも初めてわかりました。原 運用結果を見るとスマートフォンで何回電話へタップされているかがわかるのですが、先生のところは月平均90~100くらいは電話がかかってきていて、サイト全体でのアクセスも平均7,000ページくらいは閲覧されています。いまだんだん右肩に上がっていっているという状況ですね。きちんとした運営をして、基礎固めしながらいく。そこに何が必要かというと、先ほど先生がいわれたように放ったらかしではなくて、きちんとしたキーワードを選定していく。よく「ブログを書きましょう」という業者が多いようですが、ただブログを書いても全然意味がない。ニーズに合った、しかも、Googleなどでどういった検索キーワードが流行なのかというのをわれわれは調べているので、それをきちんと書いていただくか、もしくは書けないときは、われわれがお手伝いして書く。本当はこれを日々繰り返すのが大事です。コミュニケーションは大事ですけど、「お花見しました」みたいな日記のブログを書くことは検索やサイトの力を強くするにはあまり必要がなくて、医療機関としての情報配信の中身は、歯科医院であれば歯科、もしくは身体の健康にきちんと手を置くべきかと思います。過去の事務長時代にすごくおもしろかったことがあって、昔、「あるある大事典」という番組がありました。食事や睡眠などといった健康でいるためのヒントになった番組ではなかったかと思うんですが、「血液サラサラ」がキーワードになっていました。当時の理事長は、「原君、血液サラサラをテーマにしたコンテンツをつくろう」といわれ、歯科で配信したら、ものすごい……。そのときのGoogleのトレンドは、「血液サラサラ」だったんです。そういったものも加味して、ブログやコンテンツに入れていくのはすごく大事ではないかと思います。咀嚼から、内臓に影響を与えるというところに紐づいて、嚙み合わせなどのコンテンツをつくって、「血液サラサラ」と融合した歯科コンテンツにしました。このテーマは意外とまだ使えるかもしれません。 ホームページの業者がつくって運用しないというのは、運用するノウハウをあまり持っていないのではないかと思います。見た目のいいホームページをつくることはできるけれど、歯科業界の知識が少ないために、運用や中身の部分で薄っぺらなことが多いようです(笑)。中田 本当にそうですね。そのとおりだと思います。原 ゼロメディカルも、最初は社員たちの教育がなかなか追いつかなくて、ご迷惑をかけた先生もいらっしゃったと思うんです。われわれもこの15年かけて成長してきて、ようやく昨年デンタル専門のチームができました。あと1、2年で、デンタルのチームは、会社のなかでは結構大きなチームになっていくのではないかと思っています。中田 私もそう思います。やはり攻め

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