デンタルアドクロニクル 2021
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67歯科医院経営におけるホームページのこれからん使ってください」と。こんなに小さいですけど、こういうのをなるべく増やしていきたいですし、本当はここにユニットを置いて、マイクロスコープも置きたい(笑)。それはお金がかかるので頑張らなければいけないのですが、理想はそういうふうにしていきたいと考えています。中田 それはすばらしい。原 先生方のオペの動画とかセミナーを拝見させていただいて、最初の頃は全然わからなかったんです。最近は、見まくって勉強しています。中田 社長がおっしゃったように、自分の顧客の技術も育てるという考え方もすごいと思うし、ぜひそれを推進してもらって、逆に「ゼロメディカルと契約している歯科クリニックは、ちょっとレベルが違うぞ」くらいになっていったらね。原 なっていたら最高ですよね。中田 われわれも最高ですしね。安斉 共栄ですね。原 われわれはドクターではないので、場所の提供と環境とかは投資して、先生方にいただいた収益をまたここに再投資して、場所を提供するというサイクルにしたいと思っています。 企業として単純に利益を上げていくことだけではなくて、これからゼロメディカルグループが社会の中で長く続けるためにも、社会問題を解決できる企業をめざしています。その1つに、発達障害の子ども支援をゼロメディカルは行っています。いま私が頻繁に福岡に行っている理由は、福岡にそういった施設を2か所運営しており、現在100人くらいの子どもに対して支援しています。発達障害のある子どもたちのデイサービスの施設なのですが、この子たちは社会と断裂してしまう傾向があり、どうしても大人になってからは障害者という枠組みになってしまいます。それを周辺の人たちとわれわれが壁を取り払っていくような社会活動を行っています。中田 それはすごい話ですね。全然知らなかった。原 先生たちからいただいた収益の一部をそこに投資して、引きこもりの子どもたちのアウトリーチ支援を行っています。そこに九州大学と福岡大学の教育学部の学生40人くらいのボランティアチームをつくって活動しています。引きこもりの子どもは劣悪な環境にいるので、居場所がないんですよね。なので、われわれの施設に連れてきて一緒に勉強したり、オセロをしたり、ご飯を食べたり、運動したりという活動を福岡市と大野城市から委託を受けて、別のNPOをつくって活動しています。 私も一人、少女を担当していて、その子はギターを弾きたいといいだしました。支援員の中にギターを弾ける人がいなくて、私が少々つまんだ経験があるので教えていました。そうしたら、いま中学3年生になったのですが、その子は高校に行かないといっていたけど、「音楽の高校に行きたい」といってくれました。これは先生からいただいた売上げの一部を、そういった子たちに支援金として出して、そのボランティアチームを動かしているわけです。多分、来年くらいには、その活動報告を先生方に出させていただこうかと思っています。これは、間接的に先生方もその支援に参加していただいていることになりますので。中田 それはありがたい話ですね。原 ゼロメディカルグループは、社会企業として成長し、その活動に共感していただける多くの先生方と一緒に頑張りたいと思っています。(了)

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