講演内容 Abstract
訪問診療は高齢者の生きたい・食べたいという切実な願いに直面し、特に義歯はかかわりが強い。山形県における訪問診療の臨床研究にて、吸着理論を参考に上下顎総義歯製作165症例を経験しデータベース化した。その結果、義歯使用率が90.6%となった。製作過程にて患者に体力的・精神的負担を極力かけないため、術式自体の「簡単化」や施行の「時間短縮」が必要とされ、もちろん完成義歯が「機能的」であることはいうまでもない。本講演では義歯製作方法に加え、訪問診療における義歯のリスク管理やメインテナンスなどさまざまな工夫を提示したい。
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- QDT 2014年12月号
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- QDT 2015年6月号