講演内容 Abstract
高齢患者さんは、口腔の環境や機能による生活の辛さを訴える場合が多いために、困っている原因をそのまま伝えているとは限らない。たとえば、ドライマウスによって義歯不適合を頻回に訴えているにもかかわらず、患者さんは設計が原因だと思って新義歯を希望する場合がある。ドライマウスは唾液分泌量に変化がない場合も多く、歯科医療者も気づきにくいことがある。歯科医療者が正確な知識をもって患者さんと真摯に向き合いながらともに原因を追究することが、患者さんの生活の潤いを叶える一歩になる。今回は、ドライマウスを考えたい。
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