講演内容 Abstract
高齢者が増えるなか、食べることに悩みを抱える患者が多い。歯科は、従来の補綴完結型の治療のみならず、口腔機能の器質的・機能的改善に加え、長寿や尊厳をキーワードに生活面での食支援も含めた患者や介助者への心理的満足に対するアプローチが求められる新たな局面を迎えた。
今回、高齢者の食べることに対する表質的問題を食事場面の観察を通じて抽出し、そこから背景にある本質的問題(環境・認知機能・薬剤・心理・老化・栄養・病気)を医療と生活のはざまで洞察するプロセスとノウハウについて事例を通じて講演する予定である。
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- 歯科衛生士 2017年2月号
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- 食べる力を失わせない ─高齢者にかかわる人のための食支援ハンドブック─