講演内容 Abstract
近年、先天性欠如歯が増えてきていることを示唆する多くの論文が報告されている。それらの論文からは先天性欠如歯には部位特異性があり、第二小臼歯に一番多く、次いで側切歯、犬歯に多いことがわかる。これら先欠部位に対して、治療計画を立案するうえで考慮すべき事項の1 つに、患者の年齢が挙げられる。永久歯の欠如により、審美的、機能的な問題が生じ、早期に欠損補綴が必要になる場合が多くみられるが、治療の再介入や予後を考慮すると、若年期にはできるだけ低侵襲な治療を行うべきだと考える。
今回、先欠部位に応じた治療戦略とポイントを症例を通して解説する。
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- the Quintessence 2016年2月号
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- QDT 2017年3月号