講演内容 Abstract
現在高齢者の口腔内事情は劇的に良い方向へ変化しているが、一方で加齢等にともなう誤嚥性肺炎も注目されている。肺炎予防のためには定期的な口腔衛生チェックがもっとも重要であるが、実は姿勢指導や呼吸指導を行うことも予防につながる。姿勢指導というと小学校での養護教諭による保健指導がイメージされるが、高齢者の咀嚼や嚥下機能の改善にも効果的である。歯科で姿勢指導や呼吸指導を行う際は、胸鎖乳突筋の走行、安静時空隙、低位舌が基準になる。本講演では、この3 つにフォーカスをあて、患者さんへのアプローチ法をお伝えする。