超高齢時代の歯科診療 2020年4月号掲載 第3回:認知症とは~4大認知症 後で読む 「歯科医療3.0」で重要となる認知症へのアプローチ 超高齢社会を迎えた日本は、Multimorbidity(多疾患罹患状態)の時代となり、歯科も「歯だけ、口だけを診ればよい」という臨床では限界がきつつあります。歯科臨床とまったく関連がない疾患は存在せず、「歯科だから知らなくてもよい」という疾患はありません。その中でも歯科医療3.0(編集部注:第1回を参照)として、口腔の機能障害を診ていくにあたり重要なのは認知症です。 「〇〇さんは認知(症)だから」「認知(症)が進んだ」という会話をしたり聞... 野原幹司 のはら・かんじ 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授 専門分野は、摂食嚥下障害、栄養障害、音声言語障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。