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キーワード解説:
解剖学的咬合器には、関節部の構造によりアルコン型とコンダイラー型に分類される。
アルコン型とは、上顎フレームに顆路指導部を備えており、下顎にコンダイル(顆頭球)を有している。この種のものは構造的に生体と類似しており、下顎運動を学ぶうえでも理解しやすい。一方コンダイラー型は、下顎フレームに顆路指導部を備えており、上顎フレームにコンダイルを有している。この種の咬合器は、上下顎フレームを分離することが不可能で操作性に不便はあるものの、セントリックの保持が確実なため、総義歯の臨床に広く用いられている。