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ミニメンタルステート検査

【読み】:みにめんたるすてーとけんさ
【英語】:mini mental state examination
【書籍】: nico 2019年 4月号
【ページ】:24

キーワード解説:

 ミニメンタルステート検査(MMSE)は、1975年にFolsteinらが作成した認知機能を測定する検査法。短時間で簡便に認知機能を測定できる。現在では認知機能検査のグローバルスタンダードとして使用され、認知機能に関連する歯科の研究でも、国際比較が可能な検査法として広く用いられている。
 「見当識」「記銘」「注意」「計算」「再生」「呼称」「復唱」「理解」「読字」「書字」「描画」の11のカテゴリーに分けられた一連の質問と課題から構成され、実施時間は10分程度。30点満点で、23点以下は認知症が、27点以下は軽度認知障害が疑われる。
 日本国内では、原版(2001年版)との等価性、忠実な翻訳、日本文化への適応を重視して作成された『MMSE-J精神状態短時間検査‐日本版』が用いられてきたが、さらに厳格な外的基準を用い再標準化した改訂版、『MMSE-J精神状態短時間検査 改訂日本版』が2019年に出版されている。