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2014年2月16日

神奈川歯科大学大学院、第2回災害医療歯科学研究報告会を開催

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 さる2月16日(日)、神奈川歯科大学(神奈川県)において、神奈川歯科大学大学院横須賀・湘南地域災害医療歯科学研究センター(平田幸夫研究センター長)による第2回災害医療歯科学研究報告会が開催された。

 開会後、中里迪彦氏(元いわき市歯科医師会会長)による教育講演「東日本大震災に被災したいわき市の現実―福島第一原発事故・風評被害の中での歯科医療活動―」が行われた。氏は、震災直後から現在に至るまでの状況を詳説し、そのなかで2013年1月、いわき市といわき市歯科医師会との大規模災害時における協定書を締結したことについても述べた。

 引き続き、地域災害歯科医療シンポジウムが開催され、中久木康一氏(医歯大大学院顎顔面外科学助教)による座長のもと、「横須賀・三浦地域における歯科医療施設の減災対策についての現状調査報告」(槻木恵一氏、神歯大大学院研究科長)、「横須賀市歯科医師会災害時対応ガイドブック2013」(西崎靖仁氏、横須賀市歯科医師会理事)、「災害時医療に対する附属病院での取り組み」(櫻井 孝氏、神歯大附属病院副院長)が行われた。3氏の講演後には総合討論が行われ、コメンテーターを務めた足立了平氏(神戸常盤大短期大学部口腔保健学科教授)は、地域の枠組みの中に日頃から歯科が積極的にかかわる必要性について、事例を挙げながら指摘した。

 午後の部では、片山幸太郎氏(元陸上自衛隊陸将補・空挺レンジャー)による市民講演「震災への備え―市民生活に協力・貢献する災害医療歯科学からのアプローチ」が行われた。氏は元自衛官の経験を披露しながら、災害へのリスクマネジメントに対する考え方について、わかりやすく解説した。

 その他、会場では40題におよぶポスター発表も行われ、発表後の討論では活発な意見交換がなされた。