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2015年3月1日

第32回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)開催

歯科内外を問わず200名の多職種が参集し、過去最大規模に

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 さる3月1日(日)、兵庫県中央労働センター(兵庫県)において、第32回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)が「10年後の自分を想像してみよう!」をテーマに開催された。

 本会は、地域歯科保健活動に従事している歯科医療者をはじめ、医師や栄養士、養護教諭などの多職種による情報交換の場として活動が続けられている。例年は120名程の規模であるが、今回は過去最大規模となる200名もの多職種が参集した。グループワーク「10年後の自分を想像してみよう!」にはじまり、特別対談や特別講演の他、教育講演、ミニ講演などが行われた。

 特別対談「おだしプロジェクトで日本を元気に」では、ゲストに土岐山協子氏(愛情料理研究家)が招聘された。氏は、教育現場での経験から、食育の大切さを痛感し、一念発起。現在では、全国で漁業・農業などの一次産業に携わる傍ら、日本の教育を変えるきっかけづくりとして、おだしの使い方などの情報提供を行う「おだしプロジェクト」を始動している。独自の視点から食育の大切さを語る氏の話に、参加者は終始引きこまれていた。

 特別講演では、西田 亙氏(内科医師・愛媛県開業)が「糖尿病専門医が語る歯科医療の素晴らしさ ~歯科ならでは歯点と歯援~」と題して講演。氏は、糖尿病と歯周病との関係、患者を取り巻く日本の現状などについて、独自の視点で力説。そのうえで、「われわれ医科は、糖尿病など疾患の診断がついてからでないと動けない。その点歯科は、メインテナンスをつうじて、人々が健康なうちから生涯、世代をつうじて連続してかかわることができる。これは歯科ならではの視点(歯点)であり、だからこそ歯科が患者に行える支援(歯援)は非常に重要である」とし、歯科医療者に対し熱いエールを送った。