Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2017年7月1日

第28回歯科保健医療国際協力協議会(JAICOH)総会・学術集会開催

約100名が参集し盛会となる

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる7月1日(土)、2日(日)の両日、日本大学歯学部2号館(東京都)において、第28回歯科保健医療国際協力協議会(JAICOH)総会・学術集会(宮田 隆大会長、河村康二会長)が開催され、歯科医師、歯科衛生士、歯科学生ら約100名が参集し盛会となった。

 JAICOHは、歯科保健に関する国際協力分野で活動する団体や個人の情報交換や、連携のための協議会開催とニュースレターの発行、人材育成のための小規模国際協力活動の助成(シーズ・プロジェクト)などの活動を通し、歯科医師・歯科衛生士などの多業種が気軽に参加できる会として運営されている。

 2日目の総会・学術集会では、まず大会長の宮田氏(東京都開業、歯科医学教育国際支援機構:OISDE理事長)の開会挨拶の後、20題の一般口演が行われた。各演者からは、インドネシア、タイ、トンガ、シンガポール、マラウイ、ベトナム、モンゴル、エチオピア、フィリピン、ラオス、ネパール、カンボジア、バングラディッシュといった多くの国におけるボランティア活動について、各国の歯科医療事情とともに解説された。歯科学生からも多数発表があったのが印象的であった。
 
 つづくシンポジウムでは、「ベテランから若手へ~国際医療貢献のバトンタッチ~」と題して、深井穫博氏(埼玉県開業、ネパール歯科医療協力会)、河村康二氏(埼玉県開業、南太平洋医療隊)、宮田氏の3氏がそれぞれ講演。いずれの演者も、国際ボランティアを始めた経緯から長年の活動とその成果、そして今後の課題などについて、ときに苦労話なども織り交ぜながら紹介した。

 各講演やシンポジウム後には、会場からさまざまな質問が寄せられた。ボランティアに行く国や地域の情報をきちんと入手することはもちろんのこと、現地で感染症にかからないためにいかに個々が危機管理を行うかなど、経験豊富なベテランから若手へのアドバイスも含め、活発な議論が交わされた。