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2018年1月28日

第27回ライオン 健康セミナー開催

健康寿命延伸に向けて歯科が果たすべき役割を再考する

 さる1月28日(日)、品川グランドセントラルタワー ザ・グランドホール(東京都)において、第27回ライオン健康セミナー(公益財団法人ライオン歯科衛生研究所主催、公益社団法人日本歯科医師会・公益社団法人日本歯科衛生士会後援)が「健康寿命の実現に向けた歯科医療をめざして」をテーマに開催された。

 基調講演では、下方浩史氏(名古屋学芸大大学院 栄養科学研究科教授)による「健康長寿を目指す生き方」が行われた。はじめに、日本人が長生きである理由は、医療制度・社会的要因、遺伝要素、ライフスタイルであるとし、他国と比較しながら説明。長生きするにつれ要介護のリスクが高くなる現状を指摘したうえで、国民的人気者だった双子姉妹「きんさんぎんさん」のぎんさんの娘である4姉妹、エベレスト世界最高年齢登頂記録を持つ三浦雄一郎さんに実施した心理テストの結果をもとに、健康長寿の秘訣は「生きがいとしての夢を持つこと」であるとした。

 続いて、松尾浩一郎氏(藤田保健衛生大教授)が「食べる機能の維持、回復に向けた多職種連携による取り組み」と題し、登壇。要介護となる原因には過栄養、低栄養などの栄養障害があるとし、食べられているかどうか、歯科が口腔機能を評価し、機能低下を防ぐことが重要だと述べた。また、口腔ケアによる肺炎予防についても触れ、要介護者の口腔アセスメント用の共通ツールとして「OHAT:Oral health assessment tool」を紹介。実際に本ツールを用いている自他院の事例をもとに、個々の患者だけでなく、病院や施設において口腔ケアを行う職種に対するマネジメントも、歯科衛生士が担うことのできるものだとし、今後、多職種連携の一環としてそういった役割が求められるのではないかとエールを送った。

 最後に、二階堂雅彦氏(東京都開業)が登壇。「歯周病の9割は歯科衛生士が治す!」と題し、論文と症例をもとに歯周治療における歯科衛生士の立ち位置を解説した。歯周病に感受性の高い患者は1割だとし、嫌気性菌の温床となる残存ポケットを徹底的に浅くすること、他の部位に関しては出血のないポケットを目指すことなど、歯科衛生士の力が大きく関わることを示した。

 なお、本会は同内容にてきたる4月22日(日)、グランフロント大阪コングレコンベンションセンターでも開催予定。