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2018年3月17日

第6回SAFE学術大会開催

“外科的合併症”をメインテーマに648名が参集

 さる3月17日(土)、18日(日)の両日、梅田スカイビル(大阪府)において、第6回SAFE学術大会(米澤大地大会長)が「インプラントのトラブルヘキサゴン 外科的合併症」をテーマに開催され、648名が参集した。本大会は、インプラントのトラブル症例を検証する勉強会SAFE(Sharing All Failed Experiences)が主催し、第6回目となる。

 外科的合併症をメインテーマに掲げ、「外科的合併症の実態」「診断およびインプラント体埋入に関するトラブル」「抜歯窩温存術か、即時埋入か」「サイナスフロアエレベーションのトラブル」「歯槽部骨造成術のトラブル」「総括・エキスパートからの提言」の6つのセッションに区分し、講演およびディスカッションが行われた。以下に当日の演題と演者を示す。
 
歯科医師向けセッション
「大学から見た、インプラント手術のトラブル」(宗像源博氏、神歯大附属病院口腔インプラントセンター)
「舌側パーフォレーション/オトガイ神経麻痺」(米澤大地氏、兵庫県開業)
「今あらためてオーバーヒートについて考える」(山羽 徹氏、大阪府開業)
「正確な診断 / シミュレーションに基づいたガイドサージェリー」(十河基文氏、株式会社アイキャット)
「オープンバリアメンブレンテクニックのトラブル」(大森有樹氏、大阪府開業)
「抜歯即時埋入のトラブルとそのリカバリー」(寺本昌司氏、大阪府開業)
「抜歯後即時埋入のトラブル」(中島 康氏、大阪府開業)
「上顎洞挙上手術におけるトラブルと対処法」(高橋恭久氏、東京都開業)
「サイナスリフトのトラブル―術後感染のリカバリー―」(野阪泰弘氏、兵庫県開業)
「GBR の失敗の原因となる材料特性を検討する」(赤野弘明氏、大阪府開業)
「外科的合併症を回避するポイント」(堀内克啓氏、奈良県開業)

 特別講演として、河奈裕正氏(慶大医学部歯科・口腔外科学准教授)が「サイナスフロアエレベーションにおける手術併発症の予防と対応~手術に対する基本的な考え方~」、國弘幸伸氏(慶大医学部耳鼻咽喉科学准教授)が「上顎のインプラント治療の合併症―耳鼻咽喉科医の視点―」、夏堀礼二氏(青森県開業)が「抜歯即時埋入?待時埋入? トラブルを回避する為のポイント」と題して講演した。

 18日には田中一茂氏(大阪府開業)、山脇将貴氏(岡山県開業)、奥田裕太氏(大阪府勤務)、中井政徳氏(大阪府開業)、高津充雄氏(大阪府開業)のSAFE会員5名による症例供覧とそれに対するディスカッションも行われた。

 また両日とも、歯科医師向けの講演とは別会場にて、歯科衛生士向けのセッション(「外科アシストの実際 ベーシック編」「海外のインプラント外科事情~Dr.とDH.の本音は~」「外科アシストの実際 アドバンス編」)も開催した。

歯科衛生士向けセッション
「院内感染予防の実際 ―スタンダードプリコーションを如何に実践するか?―」(東 奈緒氏、野阪口腔外科クリニック・歯科衛生士)
「スタンダードインプラントにおけるアシスタントワーク」(谷澤恵美氏、なかじま歯科医院・歯科衛生士)
「不潔野におけるアシスタントワーク」(中尾友香氏、センヤ歯科医院・歯科衛生士)
「骨移植及び GBR におけるアシスタントワーク」(松尾瑠美子氏、夏堀デンタルクリニック・歯科衛生士)
「インプラント手術の術後管理」(石田未知氏、米澤歯科醫院・歯科衛生士)
「歯科医師と歯科衛生士がインプラントの外科的合併症から患者を守る―スウェーデンでの経験を通じ、学んだこと―」(大月基弘氏、大阪府開業)
「歯科衛生士業務における日本とアメリカの違い」(丸橋理沙氏、フリーランス・歯科衛生士)
「これでバッチリ! インプラント治療のアシスタントワーク」(馬場 精氏、鹿児島県開業)/ 中山かおり氏、〔石川歯科・歯科衛生士〕)

 さらに阿部伸一氏(東歯大解剖学講座教授)が「衛生士が知っておくべき、"インプラント手術に必要な解剖学的知識"」と題して特別講演を行い、好評を博した。

 いずれの講演も過去のトラブルから学ぶ貴重な機会であり、参加者が熱心に聞き入り、質問を行う様子が印象的であった。

 なお、本大会では、『SAFE Troubleshooting Guide Volume3 外科的合併症編 CTで検証するインプラント手術のトラブル』(クインテッセンス出版)が先行発売された。今後SAFEでは続刊を発刊していく予定である。