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2018年9月24日

「第1回国際口腔保健工学コンソーシアム」開催

「学部と修士課程の教育」と「各学術機関からの最先端研究の紹介」をテーマに、日・台・韓から約70名が参加

 さる9月24日(月)、東京医科歯科大学歯学部特別講堂(東京都)において、第1回国際口腔保健工学コンソーシアム(鈴木哲也会長)が「学部と修士課程の教育」と「各学術機関からの最先端研究の紹介」をテーマに開催された。本コンソーシアムは、歯科技工に加えて口腔保健工学に関する4年制での大学教育課程を設ける、あるいは設けた経験のある日・台・韓の6大学(医歯大、広大、大歯大、台北医学大、中台科技大、高麗大)が加盟し、4年間の大学教育に携わる人々が歯科技工士を次世代のリーダーとしてディスカッションし、口腔保健工学者を養成するための教育・研究を行うために設立された。会場には上記3ヵ国から合計70名あまりが参集した。

 午前の部では、「Panel Discussion for Oral Engineering Education Focus and prospects of undergraduate study」と題し、6大学の代表者が次々に登壇。講演後、パネルディスカッションが行われた。いずれの演題でもデジタルデンティストリーへの対応やインターディシプリナリーへの参加、そして次世代の再生医療を見越した細胞工学への対応などが語られ、単なる歯科技工にとどまらない、まさに「口腔保健工学」の幕開けを感じさせる内容となった。以下に、演者および演題を示す。
1)「Introduction of Course for Oral Engineering, Hiroshima University」(二川浩樹氏、広大大学院医歯薬保健学研究科口腔健康科学講座)
2)「Oral engineering education for School of Dental Technology at Taipei Medical University」(Yung-Kang Shen氏、台北医学大歯科技工学校)
3)「Educational policies on oral health engineering in ODU」(柿本和俊氏、大歯大医療保健学部口腔工学科)
4)「Dental technology education in CTUST: present status and future directions」(Hsueh-Chuan Hsu氏、中台科技大歯科技工・材料科学学科)
5)「Present status and future perspective of education in TMDU」(鈴木哲也氏、医歯大大学院医歯学総合研究科)
6)「Present status of dental technology education in Korea and desirable education」(Woong-Chul Kim氏、高麗大大学院歯科技工学専攻)

 午後の部では、各大学に所属する学生らの一般口演およびコンペティション全9題が行われた。以下に結果を示す。
第1位
「Injectable and partially biodegradable polymethylmetacrylate-based bone filler for craniomaxillofacial bone defect」(Ling Yeh氏、Yun-Jia Huang氏、Kai-Chiang Yang氏〔いずれも台北医学大〕、Chang-Chin Wu氏〔恩主公医院整形外科〕)
第2位
「An investigation of scaffold materials suitable for new bone anabolic agents」(浦川絢加氏、 Masud KHAN氏、佐々木洋輔氏、青木和広氏〔いずれも医歯大〕、小澤通子氏〔自治医科大〕、秋吉一成氏〔京大〕)、
第3位
「Analysis of three-dimensional shape of mandibular complete dentures」(Van Anh Nguyen氏、塩沢真穂氏、大木明子氏、鈴木哲也氏〔いずれも医歯大〕)および「Emerging application of characteristics and mechanism of stimuli-responsive shape memory composite on 4D printing」(Jing-Shiuan Lai氏、Yung-Kang Shen氏〔台北医学大歯科技工学校〕)の2題

 一般口演ではデジタルデンティストリーに関する話題はもちろん、骨補填材の開発や再生医療用スキャフォールドの開発、さらには形状記憶材料を用いた4Dプリンティングの話題などが演題として挙がり、こちらも口腔保健工学の今後の方向性を示唆する内容であった。なお、次回の本コンソーシアムは台北医学大学において開催する予定。